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ポルシェが米国向けに911カレラGTS カブリオレ「アメリカ」を限定発売!911初の仕様を盛り込んだ特別仕様、なお「アメリカ」と名のつくポルシェは過去に2つのみ

2022/06/13

ポルシェが米国向けに911カレラGTS カブリオレ「アメリカ」を限定発売!911初の仕様を盛り込んだ特別仕様、なお「アメリカ」と名のつくポルシェは過去に2つのみ

| その名から想像するほど「アメリカン」ではなく、トーンは抑えめ |

しかもアメリカ市場にて好まれるクロームやポリッシュのかわりに「ブラック」を使用

ポルシェが911カレラGTS カブリオレ アメリカ エディションなる限定モデルを発表。

その名から分かる通りアメリカ市場限定となるモデル(一部はカナダでも販売)ですが、これは1952年にポルシェがアメリカ市場向けに特別な架装を施して販売した「356アメリカ」へのオマージュだといい、(1992年の)964世代の911アメリカに次ぐ第3弾となります。

もちろんボディカラーは「アメリカ」だけにブルー、ホワイト、レッドという組み合わせですが、ブルーのトーンを抑えているほか、全体的にそこまで「アメリカ」していないようですね。

ポルシェ 911カレラGTS カブリオレ アメリカ エディションには特別な装備がもりだくさん

この911カレラGTS カブリオレ アメリカ エディションのボディカラーは「アズールブルー」だといい、1952年に発売された356アメリカと同様の色味を持っていますが、ポルシェは世界各地にて発売している周年記念限定モデルにつき、当時と同じカラーを採用する傾向にあるようです。

以前はオーストラリア市場進出70周年記念として「911GT3 70イヤーズ・オーストラリア・エディション」を同国市場向けに限定販売しており、こちらも「当時、はじめてオーストラリアに正規輸入されたクルマをイメージした色」だとアナウンスされています。

おそらくは、日本でも「輸入開始何周年」という記念限定モデルが設定されると思いますが、その場合はどんなボディカラーが設定されるのか、ちょっと楽しみでもありますね。

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そしてこの911カレラGTS カブリオレ アメリカ エディションのボディサイドにはホワイトとレッドにてストライプが入り、ホイールもホワイトにレッドのアクセント(ブレーキキャリパーはブラックに”PORSCHE”文字)。

ただしホイールについてはよく見るとフェイス部分に切削加工が施されていて、つまり「切削加工とリムのハイライト」が用いられているわけですが、ポルシェいわく「1本のホイールに、異なる2つの加工を行うのは今回がはじめて」。

そのほか、フロントグラスのフレーム(Aピラー)がブラック仕上げとなっているのも992世代の911では「はじめて」なのだそう。

テールの「PORSCHE」文字とテールパイプもブラック仕上げ、そして「911 Carrera」文字はホワイト、「GTS」文字はレッド(Americaのフォントも専用にデザインされている)。

なお、アメリカ市場向けの限定車というと「クローム」「ポリッシュ」が多用されるのが(ポルシェふくめ、他自動車メーカーでも)その常ではあったものの、今回は(ホイールの切削加工を除くと)そういった加工が見られず、これは市場の嗜好の変化を表したものかもしれませんね。

ポルシェ911カレラGTS カブリオレ アメリカ エディションのインテリアも特別仕様

そして911カレラGTS カブリオレ アメリカ エディションが特別なのはエクステリアだけではなく、もちろんインテリアもスペシャル仕様。

ベースにはブラックレザーが用いられ、しかしガーズレッドとペブルグレー(ほぼホワイト)のコントラストステッチが採用され、ヘッドレストには「911」の刺繍、シートベルトや、シートを倒す際に引っ張るプルタブもレッド。※ポルシェによると、ホワイトではなくペブルグレーを使用したのは、”ブラックレザーにホワイトだと、コントラストが強すぎるから”

ガーズレッドとペブルグレーのステッチが交互に入り、しかし「ブルー」が用いられていないのはちょっと意外(その3色でしか”アメリカ”を表現しえない)。

ステアリングホイールにはレッドのクロスステッチ。

ダッシュボードとドアインナーパネルにはガーズレッドとペブルグレーの飾りステッチ。

このステッチも他モデルでは見たことがなく、もしかすると「911初」かも。

シフトブーツにもガーズレッドとペブルグレーのステッチが入り、シフトレバーのトップにはレッドを用いたシフトパターン。

アームレストにもガーズレッドとペブルグレーのステッチ、そして「America」のエンボス加工。

キックプレートには、過去3度のみ制作された「アメリカ」の発売年を記した文字。

専用キーケースもガーズレッドとペブルグレーのステッチにて飾られ、キーのサイド部分はブルーです。

今回のポルシェ911カレラGTS カブリオレ アメリカ エディションについては「内外装のアップグレード」にとどまり、パワートレインはベースとなった911カレラGTSと変わりはなく、しかしPASM、スポーツエグゾースト、スポーツクロノパケージが標準装備される、とのこと。

このポルシェ911カレラGTS カブリオレ アメリカ エディションについては、ポルシェのパーソナリゼーション部門であるエクスクルーシブ・マヌファクトゥアが先導して作り上げたと紹介されていますが、その構想にかかったのはなんと2年。

アメリカでの価格は18万6370ドル(約2515万円)、納車は2022年後半から、とのこと。

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