
| あのときの「自動車業界を超えて世界を震撼させた」クラッシュの記憶が蘇る |
ボクはこの事故をまるで昨日のことのように鮮明に覚えている
さて、ミニカーメーカー、スパークが「2015年9月26日に発生した、モータースポーツ史上もっとも奇妙な出来事のひとつ」をモデルカー(というかジオラマ)化。
これはスペインにて開催されたポルシェのワンメイクレース(カレラカップ)での出来事なのですが、簡単に言うと「911の上に911が乗っかった」という珍事であり、そのあまりの奇妙さによって、自動車メディアはもちろん、自動車に縁のなかったメディアにも紹介されることで世界中に知れ渡ったわけですね。
ちなみに当時、「グランツーリスモ」でもこれと似たような状況が発生したことがネット上で報告され(ただし、そのケースではクルマをルーフの上に載せたまま走行していた)、色々な意味で記憶に残る一件です。
特定のクラッシュをモデルカー化する例は珍しい
なお、スパークはかなりマニアックなクルマ(ストーラなど、どこも手を付けないようなクルマ)をモデルカー化することでも知られますが、特定のアクシデントがこういった形で再現されるのは極めて稀かと思います。
そこで実際のクラッシュを見てみると、こんな感じでレース(スペインのナバラサーキット)が開始され、1コーナーと2コーナーを曲がり、3コーナーに差し掛かったところでちょっとした混乱が生じることに。

このうち一台がスピンして反対を向き・・・。

そこで後続のポルシェ911がスピンしたポルシェ911に「乗り上げて」しまったわけですね。

レースが開始されてわずか30秒程度しか経過していない間にこの出来事が発生してしまったわけですが、その原因としては、ジュール・グノン(169号車)、アレクサンダー・クーニュ、ジョフリー・デ・ナルダ(9号車)の3選手がトップ争いをしていたところ、アレクサンダー・クーニュがジョフリー・デ・ナルダに接触してしまい、ジョフリー・デ・ナルダがバランスを崩してスピンを喫することになり、そこにジュール・グノンが「乗り上げて」しまったわけですね。※幸いなことにドライバーは軽症であった。正面衝突出なかったのが幸いしたか

なぜ8年が経過したいま、この歴史的な珍事がモデルカー化されることになったのかは全く不明ではあるものの、スパークは各車両に(レース上のアクシデントで受けた)傷などを再現しており、しかも専用の(ブラックマーク入りの)台が付属するなど相当な力の入れようです。
現在まだこの製品は開発中だとされ、実際に発売されるのは8月だそうですが、もしかすると意外なヒット商品となるかもしれません。
