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インテリア素材は「リンゴの皮からリサイクル」。VWがワゴンボディのEV、”IDスペースビジョン・コンセプト”発表

2019/11/21

| ワゴンボディのEVはありそうでなかった |

フォルクスワーゲンが、ロサンゼルス(LA)オートショーにて、そのEVラインアップ”ID.”シリーズより、ニューモデルであるID.スペース・ビジョン・コンセプト(ID. Space Vizzion Concept)を発表。
現在発売がアナウンスされているID.シリーズは「ID.3」のみですが、フォルクスワーゲンはこのほかにもSUV(コンパクト/フルサイズ)、バスの発売を計画しており、今回はここに「ステーションワゴン」が加わったということになりますね。

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フォルクスワーゲンID.スペースビジョン・コンセプトはこんなクルマ

ID.スペースビジョン・コンセプトは見てのとおりスタイリッシュなワゴンボディを持ち、そのcd値はわずか0.24。
ボディサイズにゆとりがあるために大型(82kWh)バッテリーを搭載し、一回の満充電あたり走行可能距離はWLTPサイクルで560km、EPAでは483km。

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プラットフォームはフォルクスワーゲンのほかEV同様にMEBが採用され、275馬力のエレクトリックモーターはリアにマウント。
ただし将来的にはフロントにもモーターを搭載し、合計出力355馬力を発生する計画もあるようですね。
そしてこの4WD版は0-100km/h加速5秒、最高速度は175km/h(リミッター作動)だと報じられています。

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デザイン的にはID.シリーズ共通の意匠を持ちますが、サイドのベルトラインが優雅に波打っており、「妙にセクシー」。
ドアハンドルは空力を考慮してかフラッシュマウントされています。※ID.3は通常のドアハンドルが採用
なお、「コンセプトカー」であるにもかかわらずドアミラーには通常サイズを採用しており、これはつまり「このままの姿で市販化を考慮」しているということなのかも。※ID.スペースヴィジョン・コンセプトは2022年に市販されると言われている

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フロントそしてリアには、ID.シリーズのデザイン的特徴でもあるひし形があしらわれ、これは「建築物」のような印象を与える、と思います。

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リアハッチを開くと「電動スケートボード」。

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フォルクスワーゲンID.スペースビジョン・コンセプトのインテリアはこうなっている

そしてID.スペースビジョン・コンセプトのインテリアはクリーン&シンプル。
ステアリングホイール内にタッチ式のスイッチを内蔵し、その正面には液晶メーター、その右横には大きなタッチ式スクリーン(15.6インチ)。

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なお、面白いのは、インテリアの素材が「リサイクルされた林檎の皮」から作られていること。
正確に言うと、内張り素材の80%がリサイクル素材、そして20%がポリウレタン。

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フォルクスワーゲンは2025年までに80種ものエレクトリックカーを発売し、その頃には販売比率にて50%をエレクトリックカーにしたいと述べていますが、実際にその計画に向けて積極的にエレクトリック化を推進中。
とくにID.シリーズにおいては今後様々なボディ形状のクルマが発売されると思われ、このID.スペースヴィジョン・コンセプトについても、ID.3がe-ゴルフの置き換えとなるように、ゴルフ・ヴァリアントもしくはパサート・ヴァリアントのハイブリッドモデルに置き換えとなるのかもしれませんね。

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