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マクラーレンの考える「2050年のF1マシン」。その頃のレースはもはや「ゲーム」や「エンターテイメント」になっているのかも

2019/01/25

その頃にはもう自動車メーカーどうしがモータースポーツで争う時代は終わっているだろう

マクラーレンが「2050年のF1マシン」、”MCLExtreme”を公開。※2050年はF1の100周年にあたるらしい
もちろんそんな先までのレギュレーションは決まっていないので「想像の範囲内」ということになりますが、これがマクラーレンの考える「未来のモータースポーツはこうなるだろう」というひとつの形なのでしょうね。

2050年のレースは「バーチャル」へ移行している可能性も

2050年というと、実車によるレースそのものが消滅し「Eスポーツ(レースゲーム)」に移行している可能性や、実車が残っていたとしても遠隔操作による「無人レース」となる可能性も考えられ、しかしマクラーレンが考えたのは「ちゃんとクルマがあり、ドライバーが運転する」レーシングカー。

ただしその外観は現代のF1マシンとは大きく異なり、ぐっと「シンプル」に。
オープンホイールは継続するものの、コクピットは完全にクロースされているようですね。

デザインがシンプルになっているのは、現代のF1では禁止されている「アクティブエアロ」を採用しているためで、コーナリング時、直線での加速時など状況にあわせて形状が変更されるため。

ホイールは「発光」していますが、これはドライバーの感情を表すようです(戦意喪失したりすると色が変わる?)。

ドライブトレーンはもちろん「フルエレクトリック」で、最高速度は300マイル(時速482キロ)以上という想定だそう。

ちなみにレーシングスーツはAI搭載で、レーシングスーツというよりは「宇宙服」といった感じですね。

会場はこういったイメージ。
現在の「サーキット」のイメージからは大きく離れてテーマパークのような明るさを感じます。

走行する車両をドローンで追いかけて「中継」も。

未来のモータースポーツはどうなる?

なお、モータースポーツの将来は不透明。
そもそもクルマのあり方が変わってくるでしょうし、となるとメーカーとしてもモータースポーツにコストを投じる意味がなくなってきて、モータースポーツそのものが消滅する可能性も(クルマを個人で所有できなくなれば、必然的にそうなる)。

その場合は、もしかするとメーカー同士の競争の場、技術発展の場としてではなく、「娯楽」としてのモータースポーツに移行する可能性もあって、となると逆に大量の資金がなだれ込み、「巨大産業」に成長するかもしれませんね。

これまでにもいくつか「未来のレース」に考えを巡らせたレンダリングも公開されていて、そして今から「未来」を語るとき、その産業構造にまでぼくらは考える必要があるのかもしれません。

フェラーリもずっと未来の(2057-2095年の)レースとして”フォーミュラニュー”、その後の”フォーミュラワープ”を題材としたWEBコミック、「WE RACE」をオフィシャルサイトにて公開していますね(いつの間にか日本語対応になってる!)。

なお、このコミックの一節にあるのは「コンピューターはクルマを運転できるようになるかもしれないが、パイロットにはなれない」。
いい言葉だと思います。

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市販車/F1問わず頻繁なアップデートが特徴のマクラーレン。F1でのアップデートを一覧できる動画

マクラーレン(F1マシン)が2016シーズンにどれだけのアップデートを行ってきたか、を開設する動画。
マクラーレンもフェラーリ同様に「F1が本業」とも言える会社ですが、そのためマクラーレンの市販車にはF1の技術が惜しみなく注ぎ込まれています。

それはカーボン製のバスタブシャシーであったり、簡単に交換できそうな各種コンポーネントであったり、最短距離で配置された各デバイスであったりするわけですが、こう言ったハード以外にも考え方という「ソフト」においてもマクラーレンの市販車はF1マシン同様の手法が反映され、それは主に「アップデート」。

特にMP4-12C登場時は頻繁にアップデートされたものですが、アップデートは歓迎すべき変更ではあるものの、一旦車を購入したオーナーさんにとってはハード面でのアップデートは少し複雑なものかもしれません(無償であれば大歓迎)。

とにかく頻繁にアップデートを行うのがマクラーレンですが、「どこがどう変わったのか素人にはわからない」ほどの細かなアップデートの詳細は動画にて。

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