| フェラーリF12より150kg軽量、生産台数はわずか15台 |
トゥーリング・スーパーレッジェーラが「フェラーリF12ベルリネッタベースの」コンプリートカー、「エアロ3(Aero3)」を発表。
実車はサロン・プリヴェ・コンクール・デレガンスにて公開されるそうですが、「エアロ」の名の通り流麗なスタイルを持っており、これは同社が初期に風洞実験にて作り上げた”ストリームライン”にインスパイアされたものだと紹介されています。
なお、トゥーリング・スーパーレッジェーラはイタリアのコーチビルダー(カロッツェリア)。
現代のトゥーリング・スーパーレッジェーラ(Touring Superleggera)は、かつて存在したカロッツェリア・トゥーリング(1928年創業、1966年廃業)」とは別会社とされますが、名称の使用権を受けて2006年に活動を開始しています(現在のトゥーリング・スーパーレッジェーラ設立には、当時の末裔も関わっているらしい)。※カロッツェリア・トゥーリングはスーペルレッジェーラ(スーパーレッジェーラ)構造を考案している
最近ではマセラティベースのコンプリートカーを発表したり、ランボルギーニのレストアを行ったり、という活動を行っていますね。
トゥーリング・スーパーレッジェーラ・エアロ3は15台限定
まず公開されたオフィシャルフォトに採用されるボディカラーは「ストラスフィア・レッド」。
これは同社の過去モデルを意識したとのことで、おそらくは現代風に「高輝度塗装」」が採用されているものと思われます。
パワートレインはフェラーリF12ベルリネッタと同じく6.3リッターV12、出力は740馬力。
トランスミッションも7速デュアルクラッチを持つものの、「マニュアル・トランスミッション」へと換装されていればいっそうの人気が出るかもしれませんね。
なお、車体重量は1642kgに止まり、これはF12ベルリネッタよりも150kg軽い、とのこと。
外観上の最大の特徴はリアのフィン。
全体的な印象はフェラーリというよりはアルファロメオに近いようにも思えます。
そしてトゥーリング・スーパーレッジェーラは「レトロとフューチャー」との見事なバランスを得意としますが、やはりこのエアロ3も”レトロフューチャー”。
今回発表されたエアロ3については15台のみが限定生産される予定で、最終的な仕様はオーナーの好みによって決められるとされ、価格は「仕様次第」ということで非公開となっています。
トゥーリング・スーパーレッジェーラは過去にこんなクルマをリリースしている
トゥーリング・スーパーレッジェーラは、2018年3月のジュネーブ・モーターショーにてマセラティ・グラントゥーリズモベースの「Sciadipersia(シャーディペルシア)」を公開していますが、その翌年にはカブリオレ版(グランカブリオがベース)も発表しています。
このシャーディペルシア・カブリオレは”自動車の黄金時代”にインスパイアされているといい、レトロフューチャーなルックス、そしてエレガントなボディカラー、インテリアカラーが自慢だそう。
ヘッドライトは小さく、フロントやボンネットにはメッキ風の加飾が取り付けられていますが、これは「古き良き時代」のクラシックカーのバンパーやルーバーのように見えますね。
ボディパネルは「ほぼ全て」交換され、おそらくもとの「グランカブリオのまま」なのはドアハンドルとAピラーくらい(ドアミラーも交換されている。どこかで見たドアミラーだが、どのクルマから流用したのかわからない)。※フロントグリルはマセラティっぽさを意図的に残しているように見える