| ホイールはRSワタナベ風 |
さて、もしも系レンダリングでは右に出る者がいないというほどの知名度を誇るJON SIBAL(ジョン・シバル)氏。
スーパーカーやハイパーカー、日本車に対して深い造詣を持つようですが、過去から現在、そして未来までをミックスした作品が同氏最大の特徴であり魅力でもありますね。
今回はスーパーカーに絞り、同氏の作品をいくつか紹介したいと思います。
暴走族風ランボルギーニ・ミウラ
まずはランボルギーニ・ミウラ「ワイドボディ」。
極端なローダウンにオーバーフェンダー装着、そしてフロントリップにダックテール。
このレンダリングについては「現代風」要素をあえて入れていないように見え、しかしRSワタナベ風ホイールといい、なぜか日本の暴走族風スタイルにて仕上げられています。
ちなみにランボルギーニ・ミウラの全高は1050ミリ~1080ミリなので、このレンダリングのミウラが実在すると仮定するならば、全高1メートルを切っているかもしれませんね。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=10158044739189902&id=256735559901なお、このレンダリングを見て思い出すのが、リバティーウォークによる「ランボルギーニ・ミウラの暴走族カスタム」。
これが発表されたときには「貴重なミウラを切った張ったするなんて」という批判が巻き起こりましたが、実のところベース車両は「フォードGTのレプリカ」なのだそう。
ブガッティEB110「GTR」
こちらはブガッティEB110をワイドボディ化し、「GTR」バージョンをバーチャルにて実現してみた図。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=10158091276234902&id=256735559901EB110は現在のブガッティ体勢下とは異なり、イタリアにて(ブガッティから商標の使用権を得て正式に)設立された”ブガッティ・アウトモビリ”下で唯一製造されたクルマ(ブガッティ創業者、エットーレ・ブガッティの生誕110周年記念車)です。
カウンタックの設計に関わったメンバーが結集して企画され、ミドシップ+4WD+クワッドターボ等、現代のブガッティに通じる基礎を作った一台としても知られ、近年になって大きく価値を向上させているほか、このEB110へのオマージュとして「チェントディエチ」が発表されていることもトピックです。
ポルシェ911を935風にした「逆説的」レンダリング
なかなかにマニアックな、「(市販車である)ポルシェ911フラットノーズをワイドボディ化し、(レーシングカーである)935風のカラーリングを施したという逆説的なレンダリング。
ポルシェ935は「930」世代の911ターボをベースに作られ、その際に空力を考慮してフラットノーズが採用されていますが、このフラットノーズは後に市販モデルの911にも採用されることに。
よって935の車体自体は911をベースにするものの、フラットノーズ構造そのものは935から911へという逆の流れを辿っていて、このレンダリングの中にはそういった歴史が混在している、ということですね。
こちらは最新935クラブスポーツを「ちょっとレトロ」にしてみたレンダリング。
フラットノーズを通り越し、ヘッドライトをスムージングしてしまったバージョンも。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=10157783616589902&id=25673555990190年代風カスタムのフェラーリF50、未来風F40
こちらはミントカラーに彩られたフェラーリF50ですが、1990年代にはこういった「ミント」が中東やアメリカ西海岸にて流行した時期があり、内外装ともミントにしてしまったクルマもいくつか見られたように記憶しています(MCMがミント内外装のフェラーリ・テスタロッサを広告に使用していたような記憶がある)。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=10158039799469902&id=256735559901打って変わってフラッシュサーフェス化、ローダウン、カナード装着によって現代風というか、なんとなく未来風にも見えるフェラーリF40。
レアなジャガーXJ220もレンダリングのネタに
そしてこれをレンダリングのネタにする人はまず他にいないだろうと思われるジャガーXJ220(1992-1994年に製造され、マクラーレンF1が登場するまでは世界最速のスーパーカーだった)。
ワイドボディ化した上で細部が「イマ風」に手直しされています。
参照:JONSIBAL