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フェラーリがiPhone、Apple Watchのデザイナーと提携発表!2025年発売のEVについてジョニー・アイブ、マーク・ニューソンとデザインを共同にて行う模様

フェラーリがiPhone、Apple Watchのデザイナーと提携発表!2025年発売のEVについてジョニー・アイブ、マーク・ニューソンとデザインを共同にて行う模様

| フェラーリの「異業種との関係性構築」はとどまるところを知らない |

フェラーリの新型EVは「アップル」っぽく丸くシンプルな形に?

さて、フェラーリが「LoveFrom(ラブフロム)」との複数年に渡るコラボレーションを発表。

LoveFromといってもピンとこないかもしれませんが、これは元アップルのデザイナーであるジョニー(ジョナサン)・アイブと、インダストリアルデザイナーであるマーク・ニューソンが共同で立ち上げたデザインカンパニーです。

そして今回、ジョニー・アイブとマーク・ニューソンは、公式声明の中において「フェラーリのオーナーでありコレクターとして、この素晴らしい会社、特にフラビオ・マンゾーニが率いるデザインチームとのコラボレーションを行うに至ったことについて、これ以上ないほど興奮しています。彼らと一緒に仕事をすることで、重要で価値のある作品を生み出すことができると信じています」とコメント。

フェラーリ・ローマ

フェラーリはその可能性を拡張し続ける

なお、フェラーリは少し前に、アルマーニのデザイナーを起用しての新しいアパレルコレクションや、そのほかレストラン事業の展開を開始しており、その収益を多角化する動きが見られます。

加えて、本業の自動車においても、モンツァSP1/SP2のような超少量限定モデルのシリーズ化、そしてローマのような「優雅な」スタイルを持つGTカーの拡充を行っており、さらにはブランド初のSUV「プロサングエ」の発表も控え、ブランドイメージの強化に加えて「新しい顧客の取り込み」へと積極的に動いています(実際、ローマを購入した人の70%ははじめてフェラーリを購入する人だという)。

フェラーリ
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そして今回の「フェラーリとラブフロムとの提携」についてですが、その範囲は「電気自動車に加え、アパレル事業にまで」及ぶといい、かなり広範囲なコラボレーションを行うことになる模様。

フェラーリ会長、ジョン・エルカーン氏は今回の提携に下記のように語っています。

このたび、フェラーリの伝説的な性能と卓越性を、ラブフロムの "比類なき経験と創造性 "に結びつけることを発表します。ラブフロムは、フェラーリのデザインチームと協力して、2025年までに発売されるフェラーリ初のオールエレクトリックカーを含む未来の車を開発するだけでなく、最近ミラノで行われた初のランウェイショーに見られるように、ファッション業界におけるフェラーリの取り組みにも協力してゆきます。

ラブフロムが設立されて間もなく、我々はジョニーとマークとの間で、彼らの世界的に有名な創造性と我々の創造性とを、補完的かつ段階的に結びつける機会について話し合いを始めました。

今回のコラボレーションは、私たちの未来を築くため、一緒に素晴らしいことにチャレンジするという、最初のエキサイティングなチャンスなのです。

なお、フェラーリは今後、自動車メーカーと言うよりも「ラグジュアリーブランド」としての側面を強めてゆくものと考えられ、前CEO、ルイス・カミレッリ氏が辞任した際には、次期CEOとしてグッチやジバンシィ等、ファッションブランド関係者をスカウトしようとしたという報道も。

もちろんその中には今回のジョニー・アイブも含まれていたわけですが、今回「こういった形で」フェラーリとの繋がりができたわけですね。

ちょっと気になるのは、このラブフロムとのコラボレーションによる「フェラーリ初の」電気自動車について、「フェラーリらしさを維持するのか」、それとも「ラブフロムっぽくシンプルで丸くポップなデザインになるのか」ということ。

もちろん現時点ではなんら明らかではなく、しかしわざわざラブフロムと提携するからには、「後者」の要素が強くなるのかもしれません。

ジョニー・アイブはこんな人

そこでジョニー・アイブについてですが、1996年にアップルへ入社し、復帰後のスティーブ・ジョブズに見いだされてiMac、MacBook、iPod、iPhone、iPadなど、要は主要製品全てのデザインを手掛け、アップルでの最終肩書がCOD(最高デザイン責任者)。※とくに初代iMacの「半透明」デザインは衝撃的だった

2019年にはアップルを辞した後、マーク・ニューソンとともにラブフロム社を設立していますが、無類のクルマ好きとしても知られ、ブガッティ・ヴェイロン(けっこう奇妙なカラーリングだった)等を所有していたことで知られます。※アップルは開発中の製品にニックネームを付与することで知られるが、かつてiphone(9かXあたりだったと思う)の試作機に「フェラーリ」と名付けていたことがある

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マーク・ニューソンはこんな人

そしてマーク・ニューソンについて、こちらはインダストリアルデザイナーとして知られており、携帯電話(talby)やカメラ、味の素の「瓶」といった小物から、航空機(エアバスA380)の内部デザインといった巨大なものまで幅広く手掛けます。

「乗り物」とも縁が深く、これまでには自転車(バイオメガ MN-01)、フォードのコンセプトカーである「021C」のデザインを担当したことも。

2014年にはアップルウォッチをデザインしており、全体的にミニマルでシンプルな作品が多く、そこがジョニー・アイブとの「良好なマッチング」を築いた理由なのかもしれません。

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ジョニー・アイブ、マーク・ニューソンが自動車デザインについて語る動画はこちら

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参照:Ferrari, Marc-Newson

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