| この296チャレンジに装着された「フロントウイング」が衝撃的である |
リアも含め、このエアロパッケージはなかなかに斬新
さて、フェラーリが「9番目の」チャレンジ車両としてフェラーリ296チャレンジをオンラインにて公開。
この296チャレンジはフェラーリが主催するワンメイクレースに参戦するための車両であり、もちろん市販車をベースとしているものの、エンジン含むパワートレーン、エアロダイナミクス、ハンドリング面において(サーキット走行専用モデルとすることによって)市販バージョンの296GTBから飛躍的な進化を遂げています。
なお、エンジニアリング面においては296GT3に近いものがありますが、FIAによるレギュレーションの制限を受けないことにより(296GT3の600馬力に比較して)700馬力という強力無比な出力を誇ることに。
V6エンジンを搭載するチャレンジ車両は「チャレンジ史上初」
なお、この700馬力という数字につき、チャレンジ車両では「最高記録」ですが、同時に”V6エンジンを積む”チャレンジ車両も「初」であり、この296チャレンジは様々な意味で画期的なマシンだと言っていいのかも。
フェラーリによるテストではムジェロ・サーキットのラップタイムを(V8エンジン搭載の488チャレンジEVOに比較して)2秒短縮したとのことで、その戦闘力の高さも折り紙つきということになりそうですね。
なお、フェラーリ「チャレンジ」は1993年に「348チャレンジ」とともに始まり、その後は355チャレンジ、360チャレンジ、F430チャレンジ、458チャレンジ、458チャレンジEVO、488チャレンジ、488チャレンジEVO、そして今回の296チャレンジへと続きます。
そしてこの296チャレンジに話を戻すと、出力が最高であればダウンフォースも過去最強となっており、スポイラーの角度を「もっとも立てた位置」に調整すれば、250km/h時点でなんと(チャレンジ史上最大の)870kgものダウンフォースを発生するといい、その他のトピックとしてはサーキット走行専用モデルでは初となるABS-EVOのデビューです(これは296GTBデビュー時の目玉の一つでもあった)。
スタイリング面で目を引くのはフロントアンダーに取り付けられた「ウイング」で、このほかだとフロントバンパーの変更にカナード追加、フロントフードの変更、新デザインを持つサイドステップ装着、そしてリアフェンダー端に取り付けられた整流板、そしてリアウイング。
リアディフューザー、リアバンパー、エンジンフードも変更されているものの、296GT3に比較すると、まだ「市販車に近い」ように感じます。
実車のデビューはフィナーリ・モンディアーリにて、そしてレースデビューは2024年シーズンのヨーロッパおよび北米シリーズを予定している、とアナウンスされています。
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参照:Ferrari