| 予想はしていたが、レクサスLMの価格はやはり高価だった |
最近のトヨタ/レクサスの「強気」の値付けは恐ろしい
さて、待望のレクサスLM(日本仕様)がついに発表。
その価格は驚愕の2000万円に設定されており(グレードはLM500h "EXECUTIVE"の1つのみ)、レクサスLMの製品トップページを開くと(試乗希望が多いのか)試乗車の配備は2024年1月を予定している、という注意書きがまず表示されます。※納車時期はまだ明確ではないようで、工場出荷目処にもLMの記載がない
それはともかくとして、トヨタが発行したプレスリリースを見てゆくと、新型レクサスLMの骨子は以下の通り。
新型レクサスLMはこんなクルマ
- 次世代LEXUSが多様なお客様の選択肢として提案する新たなフラッグシップモデル
- 「素に戻れる移動空間」をコンセプトに乗り心地と静粛性を追求
- 優雅な走りを想起させるエクステリアデザイン
- すべての乗員が自然体で過ごせる、上質で開放的な居住空間
- 「ラグジュアリームーバー」ならではのきめ細やかな心遣いと多彩な装備
日本仕様の新型レクサスLMはこんなクルマ
そこで今回発表された日本仕様のレクサスLMについて見てゆきたいと思いますが、まず先代レクサスLMは主に中華圏における高級ミニバン需要に対応する形で発売されたクルマ。
今回発表された2台目についてはそのコンセプトをさらに進化させており、LM=ラグジュアリームーバーの名にふさわしい作りをもっています。
全長は5,125ミリ、全幅1,890ミリ、全高1,955ミリという堂々たる体躯を持ち、搭載されるパワートレーンは2.4リッター4気筒ターボエンジン+ハイブリッド。
トレンスミッションはダイレクトシフト(6速AT)、駆動方式はAWD、車体重量は2,460kgというヘビー級です。
使用されるプラットフォームはGA-K、そしてボディ剛性は(先代比で)1.5倍にまで高められることになり、これによって快適性を向上させることにも成功しています。
レクサスによると、このLMはドライバーにとっても「気を使わずに運転できる楽しさ」を持つクルマとのことですが、やはり本質は「その後ろに座る乗員」のためにあると考えてよく、たとえば「乗員の頭の揺れを抑え、視点を安定させる(クルマ酔いを防ぐ効果があるのだと思われる)シート」「レクサスではじめて採用される周波数感応バルブ付AVS、そしてリアコンフォートモード」の採用、さらには「ノイズの低減、遮音、吸音」によって織りなされる静粛性など、あらゆる方法によって快適な室内空間が形成されています。
そして室内にはレクサスがコンセプトとして掲げる「素に戻れる移動空間」を実現すべく”心身ともにくつろげる空間”を目指した構成が与えられ、前席と後席との間にはパーテイション、さらには49インチワイドディスプレイ、そしてリヤクライメイト(エアコン)コンシェルジュといった装備も。
シート表皮は本皮(セミアニリンレザー)を採用しており、「クラシカルな高級感や重厚感」が追加されているようですね。
ちなみにですが、英国仕様のレクサスLMだと3つのグレードが用意され、7人乗りも選択可能です(日本仕様は4人乗りのみ)。
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レクサスLMではこんな内外装を選択可能
エクステリアの特徴としては、ここ最近のレクサスが注力する「スピンドルボディ(グリルだけではなく、ボディ全体でスピンドルを表現)」を採用しており、用意されるボディカラーは4種類ですが、「ホワイトとブラック」以外はほとんど選ばれないかもしれませんね。※ホイールは19インチのスパッタリング仕様が標準となっている
まずこちらは「ソニッククォーツ」。
ソニックチタニウム。
グラファイトブラックガラスフレーク。
ソニックアゲート。
インテリアカラーとしてはブラック(加飾はサテンシルバー)に・・・。
ソリスホワイト(加飾はサテンカッパー)の2色を選べます。
初代レクサスLMは「最初からその計画があった」モデルではないかもしれませんが、二代目レクサスLMについてはレクサス・インターナショナル・チーフエンジニアの横尾貴己氏いわく「新型レクサスLMは、LEXUSがイチから作り上げたラグジュアリームーバー」と表現。
つまりはベースとなるアルファード/ヴェルファイアの企画段階から「レクサスLMはこういったクルマにする」ということが盛り込まれて基本設計がなされたものと思われ、そう考えるとアルファード/ヴェルファイアはお買い得なのかもしれません。
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参照:TOYOTA