ランボルギーニ・アヴェンタドールのレプリカが513万円で販売中。フロントエンジンのポンティアックGTOをミドシップに改造してまで製作した力作ではあるが

｜　アメリカではスーパーカーのレプリカが普通に売買されているようだ　｜

しかも「レプリカ製作用」としてキットが販売されることも珍しくはない

さて、日本ではさほど一般的ではないものの、アメリカでは「市民権を得ている」レベルでメジャーなのが”レプリカ”。

レプリカ製造のためのキットが普通に販売されていたり、専門のビルダーがいたり、南米で安価に製造した車両が販売されていたりといった状況が報じられていますが、その品質や製造目的（個人で楽しむためだったり、販売目的だったり）も結構バラバラだと言われます。

このランボルギーニ「レプリカ」に積まれるのは6リッターV8エンジン

そして今回Facebookのマーケットプレイスにて販売され話題となっているのがこのランボルギーニ・アヴェンタドール・ロードスターっぽいレプリカですが、ベースとなるのはホールデン・モナロなるクルマ。

なお、「ホールデン・モナロ」と聞くと馴染みがないものの、これはポンティアックGTOのバッジエンジニアリングバージョン（ホールデン版GTO）なのだそう。

そしてこのポンティアックGTOはスーパーカーのレプリカ製作のベースとして選ばれることが少なくはなく、そしてこのベース車は2006年モデル以降特有の「パワフルな」6リッターV8エンジンを搭載している、と紹介されています。

ただ、レプリカベースとして人気だといえど、このポンティアックGTOはフロントエンジン車でもあり、よってそのシルエットはちょっと「微妙」。

参考までに、同じポンティアックであっても「ミッドエンジン」レイアウトを採用するフィエロもレプリカベースとしては高い人気を誇っており、しかしこちらに積まれるエンジンは4気筒もしくはV6のみであり、これを非力として嫌う向きもあるようです。

それでもこのランボルギーニ・アヴェンタドール「レプリカ」のオーナーはかなり頑張ってカスタムしており、ボディパネルは総入れ替え、そしてシザースドアを採用し、わざわざルーフを切り落とすといった改造も（この世代のポンティアックGTOにはオープンモデルが存在しない）。

なんとエンジン搭載位置はフロントからリアへ

そして極めつけはエンジンを「フロントからリアへと移植」していることで、さらには（V8エンジンの上に）V12エンジン風のカバーを装着するというこだわりよう。

正直、ここまでの大規模な改修を行うのであれば「フィエロにV8エンジンをスワップしたほうが良かったんじゃないか」と考えたりもしますが、このオーナーはどうしてもGTOをベースにしたかったのかもしれません。

公開されている画像にはランボルギーニ・カウンタックのレプリカらしきクルマも写っており、このアヴェンタドール・ロードスターはレプリカ工場にて製造された可能性もありそうです。

このアヴェンタドール・ロードスターの販売価格は35,000ドル（現在の為替レートにて約513万円くらい）とかなり高価で、これは程度の良いポンティアックGTOが20,000ドルくらいで販売されていることを考慮してもかなり強気な値付けです。

この価格で「いったいだれが買うのか」と考えたりするものの、これまでの例を見ると意外やレプリカは高額でも売れているようなので、このアヴェンタドール・ロードスターもすぐに新しい主を見つけることになるのかもしれませんね。

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参照：CARSCOOPS