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トヨタ86/スバルBRZに新たな問題。米にて「リコール対応後にエンジンが壊れて動かなくなった」例が複数発生。日本でも同様のリコールが実施されているが

2019/03/16

シリンダーやクランクケースが破断し「エンパー」になるケースも

アメリカにて、トヨタ86/スバルBRZのトラブルがちょっとした問題に。
おおまかな概要としては、2013年モデルのトヨタ86/スバルBRZのエンジンに採用されるバルブスプリングが「折れる可能性がある」として2018年11月にリコールされ、しかしその対応にて修理を行ったにもかかわらず、その後エンジンが不調に陥る、というもの。

これは北米のトヨタ86専門掲示板、FT86 Clubにて10人以上の86/BRZオーナーが報告している症状でもあり、(改善対策後に壊れるという)かなり意外な内容でもあります。

参考までに、マツダでは過去に「リコールした内容と同じ場所で再度リコール」といった案件があり、今回のトヨタ86/スバルBRZも改めてリコールが届け出られるかもしれませんね。

対策品に交換して数週間でエンジンが使用不能になった例も

なお、それ以前にトヨタとスバルは2013年に「バルブスプリングが折れる可能性」があるという問題を把握していながらも2018年までリコールを行わなかったことも突っ込まれていて、北米では思わぬ事案に発展しそう。

(リコール対策として)バルブスプリング交換後に起きる症状としては「ノッキング」「エンジン再始動不可」というもの。
実際に再始動できなくなったエンジンをディーラーにて見てもらったところ、クランクケースとシリンダー内壁に亀裂が入っており、さらにはコンロッドベアリングにも損傷が見られたとのことで、内容としてはかなり深刻(エンジンが死んだと言っていい)。

ちなみに同じ問題は日本でも2018年11月1日に国土交通省に届けられていて、その際の内容は下記の通り。

原動機の動弁機構部において、設計が不適切なため、バルブスプリングの設計条件よりも過大な荷重及び一般的な製造ばらつきによる当該スプリング材料中の微小異物によって、当該スプリングが折損することがある。そのため、エンジンから異音が発生し、また、エンジン不調となり、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがある。

国土交通省

バルブスプリングが実際に折れたという報告は94件、事故は幸いなことにゼロ。

対象車種はスバルだと同じ時期に同じ工場で製造されたインプレッサ、フォレスター、BRZ、そしてトヨタでは86で、製造期間は平成24年1月17日〜平成25年9月30日。
対象車種は101,153台だとされています。

スバルについてはここ最近様々な問題が噴出しており、なんとも不幸続きということになりますが、トヨタもスバルの品質に起因するリコールの「とばっちり」を食う形となっていて、トヨタはこのあたりスバルに何らかの請求を行ったリスrんだろうかと考えることも。

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