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スバルが「あおり運転軽減」特許を出願!自車の速度や周囲の環境、あおってくるクルマのドライバーの表情などを総合的に判断し、運転手に取るべき行動を通知するもよう

スバル

| あおり運転においては、すべての例で「あおる側に100%原因がある」わけではない |

さらにスバルは「より煽られにくい」ルートでの走行も提示可能

さて、世界的にあおり運転が問題となっている昨今ですが、スバルが「あおり運転の被害を軽減できる可能性がある」特許を出願。

この特許の内容としては「あおり運転をされる(あおられる)側にも問題があるのでは」という発想のもと、あおり運転が発生していると思われる状況下にて、その原因を特定し、(あおられている)ドライバーにそれを解決するようにうがなすもの。

たとえば、速度制限が時速100キロのところ(自分が)時速60キロで走っていて、そして後続車が近づいていたりクラクションを鳴らされたりパッシングされたりすると、クルマがその状況を把握して「他の車線に移りましょう」「もっと速度を上げましょう」といったアドバイスを行ってくれる、という機能です。

スバルの「あおり運転軽減特許」はこんな内容を持っている

そこでスバルが今回米国特許商標庁に出願した特許を見てみると、ハード的な構成要件は「カメラ、レーダー、LiDARセンサー、GPSセンサー、車間通信機、ナビゲーションシステム、ヒューマンマシンインターフェース(よって未来のスバル車にはこれらが搭載される可能性が高い)」。

これらから収集したデータを車両が分析し、その結果と対策をドライバーに提示する、ということになります。

具体的な動作については、上述のように、後方からクルマが急接近したりクラクションを鳴らしたりパッシングしてきたりすると、未来のスバル車は「あおられている」「追突リスクが高まっている」と(上述のハードウエアによって収集されたデータから)判断し、そこで音声やサウンド、画像等によってドライバーに危険を知らせ、取るべき行動についても明示することになりますが、上述の通り「(制限速度を大幅に下回っていれば)加速する」、「周囲の車線を(クルマが自動で確認し)移るべき車線を指示する」「(状況が許せば)路肩に停車する」といった指示をドライバーへと行うことに。

さらに、この機能は運転中にプロンプトを表示することで、適切なタイミングでの車線変更や加速を示すほか、不必要なブレーキを行わないように指導するなど、「運転に慣れていない」ドライバーの指導教育も行うことができるとされ、考え方としてはなかなかに面白い、と思います(あおられる側においても、すべてのケースで無責任というわけではない)。

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そのほか、ドライバーの心拍数や呼吸を検出できるバイオセンサー(カメラによる顔認証技術や、ステアリングホイール経由での心拍数測定など)を用いることも考慮に入れており、これによってスバル車を運転するドライバーの他、後続車のドライバーの心理状態を把握することを目指すそうですが、「後続車のドライバーが怒っているかどうか」という判断も行うもよう。

なお、現時点では「AIや機械学習により、さまざまな運転シーンでの反応や対応を記録したデータベースを用いて、運転操作と感情的ストレスの増大の相関関係を明らかにする」にとどまり、これ(バイオセンサーの活用)に関しては将来的なシステム精度向上のためのデータ収集に活用するといった目的なのかもしれません。

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スバルは将来的にこの「あおり運転防止システム」をより高い精度で動作させたいようだ

さらにスバルは「このシステムをどんどん発展させたい」と考えており、ドライブ終了時にアンケートを実施することにも言及していて、このアンケートでは「走行中にどんな感情を、どの程度抱いたか」「あおり運転の被害を受けた場合、あおってくるドライバーにどうしてほしかったか」などの情報を収集することで、「あおり運転を行うドライバーをさらに怒らせないよう」問題を回避する方法を模索するのだと思われます。

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さらにスバルは運転中の(ドライバーの)動作をすべて記録することで、そのドライバーの熟練度を図ることも考慮しており、たとえばカーナビゲーションにてルートを設定する際、「ストレスの多い環境や平均交通量の多い時間帯を避けるよう、ルートや出発時刻の再調整を促す」ほか、ルートを変更できない場合だと、「ここは隣の車線と大きく速度が異なる車両が多い場所です」、「追い越しの際は十分なアクセルを踏むように注意してください」などのメッセージを表示するのだそう。

加えて、この特許では、画像を記録することで、ドライバーに(あおり運転の顛末を)をより詳細に見せ、自分の悪いところやイライラしたときに起こったことを視覚化することができるといい、自分の運転の何が間違っていたのか、どうすれば良かったのか(良くなるのか)、といったアドバイスを提供することもできるとされ、おせっかいな機能ではあるものの、一定の役には立つのかもしれません。

なお、この特許ではあおり運転を行ったクルマ含めて周囲の車両のナンバープレートデーターを収集することまでが含まれており、将来的には「あおり運転常習犯」のクルマが周囲にいれば、それを教えてくれるようになる可能性もありそうですね。

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参照:CARBUZZ

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