レクサスが新型LBXをついに発売。価格は460万円～576万円、納車は12月から。オーダーメイド版の「ビスポークビルド」は100台限定、抽選販売に

2023/11/09

｜　レクサスLBXには「5つの世界観」があるといい、しかし現在発売されたのは「3つ」　｜

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2024年の東京オートサロンではハイパフォーマンスバージョンが発表予定

さて、レクサスが新型「LBX」の国内仕様を公開し、発売とともに注文の受付を開始しています。

このLBXは現行のレクサスのラインアップ中では「最小」の部類となりますが、サイズに関するヒエラルキー（デカいほうがエラい）を超えるクルマとして企画されており、発表時に例え話として紹介されたのは「高級（ブランドの）スニーカー」。

一般にスニーカーというと格が低く見られがちですが、高級ブランドのスニーカーは「運動靴」ではなく、スニーカーという概念を超越したラグジュアリーアイテムであり、LBXもまた「小さいからといって見下されることがない」新しいラグジュアリーのあり方を提案したい、というわけですね。※これをレクサスはエッセンシャル・ラグジュアリー（essential luxury）と呼んでいる

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新型レクサスLBXはこんなクルマ

新型レクサスLBXのラインアップとしてはLBX”Bespoke Build（ビスポークビルド/550万円～570万円）”、LBX”Cool（460万円～486万円）”、LBX”Relux（460万円～486万円）”の3種類で、これまでのレクサスにあった「F Sport」「バージョンL」といったグレードを廃した新しい展開を行っています。

なお、LBXとは「Lexus Breakthrough X（cross）-over」を表しており、つまりレクサスとして新しいブレイクスルーを実現したクロスオーバーということになりそうですが、それはこのグレード展開にも現れていて、LBX”Bespoke Buildだと33万通りものカスタムを実現できるオーダーメイドシステムを活用でき（ただしこれは100台のみの限定で、抽選販売となる）、”Cool”と”Relux”は上下で分けられるのではなく、ライフスタイルの相違によって選ばれるように配慮されています。

ボディサイズは全長4,190ミリ、全幅1,825ミリ、全高1,545ミリとコンパクトで、パワートレーンは全グレードとも1.5リッター3気筒＋ハイブリッド、駆動方式は2WDもしくは4WD（ガソリンエンジンの出力は91馬力、フロントモーターは94馬力、リヤモーターは6馬力）。

採用されるプラットフォームはトヨタが持つコンパクトカー向け「GA-B」ではありますが、レクサスは音や振動の発生源を徹底的に抑え込んだというので、高い静粛性と快適性を持つと考えて良さそうです。

外観についてもそのコンセプトやグレード構成同様に「新しく」、他のレクサス各モデルとは大きく差別化され、うねるような曲面で構成されるほか、ユニファイドスピンドルと呼ばれる新しいフロント部を持っています。

ボディカラーは（Coolの場合）6パターンで、まず「ソニッククロム&ブラック」。

「ソニッククォーツ&ブラック」。

「ソニックカッパー&ブラック」。

「アストログレーメタリック&ブラック」。

「ディープアズールマイカメタリック&ブラック」。

「ブラックマイカ」。

リラックスだとルーフがボディカラー同色となり、アストログレーメタリックの代わりにレッドスピネルが選択可能に。

ビスポークビルドではクール、リラックスにて用意されるカラーに対し「シルバーメタリック」「パッショネイトイエロー」が追加されて全9色を選べるようになり、それぞれにブラックルーフもしくはボディカラー同色ルーフを選択できます。

レクサスLBXのインテリアはこんな仕様を持っている

上述の通りレクサスLBXには3つの展開があり、それぞれに世界観が異なりますが、”Cool”は「レクサスLBXのデザインコンセプトである「プレミアムカジュアル」を象徴するモデル」、”Relax”だと「落ち着きと華やかさを両立するハイラグジュアリー」、”Bespoke Build”では文字通りの「オーダーメイド」。

”Cool”だとセミアニリン本革×ウルトラスエードを用いたブラック＆ダークグレーが標準インテリアですが・・・。

”Relax”だとセミアニリン本側に（カラーはブラックもしくはサドルタン）。

ちなみにリラックスだとホイールが17インチ（クールだと18インチ）となるので、乗り心地や快適性を重視していると捉えることができそうです。

”Bespoke Build”だとソリスホワイト、ブラック、オーカー、ダークローズを選べます。

なお、新型レクサスLBX）には「5つの世界観がある」と伝えられていますが、今回発表されたのは「3つ」。

つまりあと2つはなんらかの世界観を持つモデルが登場するということになりますが、レクサスは2024年1月に開催される東京オートサロンでは「パワートレーンを強化したパフォーマンスモデル」を出品するとアナウンスしており、これが「4つ目」ということになりそうですね（そして、最近のレクサスの傾向を見る限り、5つ目はアウトドア志向のモデルなのかもしれない）。