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BYDがついにピックアップトラックにも進出、「シャーク」を公開。どんどん車種やセグメントを拡大し続け、もはや手が付けられない状態に【動画】

BYDがついにピックアップトラックにも進出、「シャーク」を公開。どんどん車種やセグメントを拡大し続け、もはや手が付けられない状態に【動画】

| BYDはその資金力にモノを言わせて多方面での展開を行い、その存在感を強めることに |

さらには様々な会社との提携によって市場浸透度を高めており、そのうちBYD抜きでは自動車業界が成立しなくなるのかも

さて、現在飛ぶ鳥を落とす勢いのBYDですが、今回プラグインハイブリッド「シャーク」のティーザー画像そして動画を公開。

BYDというと自社固有の「ブレード」バッテリーを用いたピュアエレクトリックカーの印象が強く、しかしここ最近の中国ではPHEVあるいはEREV(レンジエクステンダー内蔵EV)の人気が高まっているということもあり、BYDとしてはこれらについても強化してゆくのかもしれません(これはBEVしかラインアップを持たないテスラにはできない芸当である)。

BYD
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BYD シャークはこんなクルマ

このBYD「シャーク」は見ての通りピックアップトラック形状を持ちますが、注目すべきはそのネーミング。

「ドルフィン」同様に海の生物の名称が与えられており、となると今後さらなる「海の生きもの」シリースが追加されるのかもしれません(BYDはほかに”王朝””戦艦”などのシリーズを持ち、それぞれに4モデル程度をラインアップしている)。

そしてもうひとつ注目すべきは「スタイリング」で、フロントはフォードF-150ライトニング、リアは初代VW アマロックとの共通性が見られ、その「似ている度」を鑑みるに、これらを意識したと考えるのが妥当です。

スタイリングとしてはトヨタ・タンドラやフォードF-150ラプターのように攻撃的ではなく、リビアンR1Tのようなクリーンなテイストを持ち、ホイールアーチとドアおよび車体下部分にはプラスチックのクラッディング、そしてオールシーズンタイヤにダイヤモンドカットといった仕様。

一見すると悪路走行よりも街乗りを意識しているように思われるものの、BYDはそのオフロード能力を「堅牢」と表現し、DMO(デュアル モード オフロード)スパー ハイブリッド テクノロジーを採用すると述べていますが、さらにはBYDのプレミアムブランド、ファンチェンバオより発売されるSUV、「5」に採用されるCTC(セル・トゥ・シャシー)テクノロジーを導入したとも説明されており、これはシャシーにバッテリーセルを組み込むことで重量が軽減され、車両の安全性が向上するという新技術です。

パワートレーン詳細については不明ではありますが、「郊外へ出かける」ことを想定し、より長い航続距離を誇るプラグインハイブリッドとなることが予定されており、ウワサでは1.5リッター4気筒エンジンとエレクトリックモーターを組み合わせ、満タン / 満充電時には2,000キロを走破することができるもよう。

BYDが(中国では人気がない)ピックアップトラックを発売するというのはいささか意外で、しかしピックアップトラックは北米や東南アジア、中東、オーストラリア等では非常に人気のあるセグメントでもあり、BYDはこれら地域への進出を考えているのかもしれませんね(さらにはこのほか、数種類のピュアエレクトリック含むピックアップトラックの市場投入を検討しているようだ)。

BYD「シャーク」のプロモーション動画はこちら

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