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ヘッドライトは外して「LEDトーチ」に、シートカバーは外して「寝袋」に!究極のアウトドア仕様車、ダチア・マニフェスト・コンセプトがカッコいい

ヘッドライトは外して「LEDトーチ」に、シートカバーは外して「寝袋」に!究極のアウトドア仕様車、ダチア・マニフェスト・コンセプトがカッコいい

| 様々な課題は残るが、あくまでもマニフェストは「コンセプト」であり、新しいクルマのあり方を示したことには間違いない |

ちなみにサイドウインドウどころかドア、そしてフロントウインドウはまったくナシ

さて、ルノーグループ傘下にあるダチアより、「Dacia Manifesto Concept(ダチア・マニフェスト・コンセプト)」がパリ・モーターショーにおいてワールドプレミア(オンラインにて先行公開済み)を飾っています。

非常に魅力的なクルマではあるものの、現時点では市販化の予定はなく、ダチアによれば「マニフェストはアイデアの実験室」。

見て通り、エアレス(パンクレス)タイヤ、ドアのないオープンエアキャビンを持っており、たしかに「このままでは生産できないだろう」というディティールも持っているのですが、ダチアは「マニフェストの特徴の一部は、将来のダチア各モデルに採用されてゆく」としています。

Dacia-Manifesto-Concept (2)

ダチア・マニフェスト・コンセプトはこんなクルマ

そこでこのダチア・マニフェスト・コンセプトを見てみると、ダチアの表現を借りれば「本質的で、クールで、堅牢で、手頃な価格で、環境効率の高いクルマ」。

都市部ではなく、山間部や別荘地のみを走行することを前提としているのかドアやウインドウのたぐいはなく、日常的な使用や、自宅からキャンプ地まで自走してゆくという使い方は難しいかもしれません。

Dacia-Manifesto-Concept (3)

ただしオフロードでは絶大な威力を発揮するように設計され、「パンクに強く、車両の寿命と同じだけ長持ちする」環境に優しい大径エアレスタイヤを持っており、もちろんパワートレインはピュアエレクトリック(4WD)。

電力の確保が難しい山間部でどうやって充電するのかという問題は残りますが、それを別にすると、大きなアプローチ/デパーチャーアングル、ショートホイールベース、高い最低地上高など優れた悪路走破性を持っているように見えますね。

Dacia-Manifesto-Concept (4)

フロントとリアにはダチアの新しいエンブレムをあしらったイルミネーション・パネルが採用され、LEDヘッドライトは一般的な形状ではなく、これは取り外してトーチとしても使用することができるため(この発想は新しい)。

Dacia-Manifesto-Concept (6)

ボディパネルには、再生プラスチックを20%使用した新素材「Starkle(スタークル)」を採用しており、ルーフキャリアはモジュール化されているために「あらゆる種類の荷物やアウトドア用品を積載できう」とのこと(拡張性があるのだと思われる)。

Dacia-Manifesto-Concept (5)

さらにルーフやリアデッキはテーブルやステップとしても利用できるものと思われ、家電や電子機器への電源を供給できることから「作業用ハブ」としても機能し、これはシトロエン・オール・イー(Oli)コンセプト(下の画像)と同じ考え方ですね。

Citroen-Oli-Concept (6)

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ダチア・マニフェスト・コンセプトのインテリアも新しい

そして機能や外観も「新し」ければ、その内装もまた新しく、ダチア・マニフェスト・コンセプトの内装は(ウインドウ類が一切ないので)完全防水。

シートは2つのみ、そしてこのシートカバーは取り外して寝袋としても使用できるというありがたい仕様です。

Dacia-Manifesto-Concept (7)

ダッシュボードやステアリング・ホイールの一部はエコなコルクを使用していて、基本的な操作はステアリング・ホイールのみで完結し、カーナビゲーションはスマートフォンにて代用するという仕様(インフォテイメントシステムも操作もスマホを使用する)。

この「Bring-Your-Own-Device(自分のデバイス持ってきて)」と呼ばれるソリューションは、すでにダチアの他のクルマにも採用されているほか、多くの欧州コンパクトカーにも見られます。

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さらには大型の収納トレイとダッシュボード上のストラップに加え、様々なモジュラーアクセサリーを安全に装着できる「YouClip」と呼ばれる新システムを導入していますが、これは次期ダスターを含む、ダチアの将来的な市販モデルに適用されることになるもよう。

Dacia-Manifesto-Concept (9)

ダチアは今回、マニフェスト・コンセプトに採用されるエレクトリックモーターの数、出力、バッテリーサイズなどの詳細を発表していませんが、同社にてプロダクトパフォーマンスディレクターを務めるリオネル・ジャイエ氏は「今日ご覧いただいているマニフェスト・コンセプトは、今後も探求が続けられ進化し続けるでしょう」と述べており、まさにマニフェスト(声明、宣誓)という名が示す通り、ダチアの今後を示してゆく役割が与えられ、どんどんバージョンアップがなされるものと思われます。

ダチア・マニフェスト・コンセプトを紹介する動画はこちら

参照:DACIA

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