| 現代版ルノー4はクロスオーバーへ、そして未来的なデザインも |
どこまで市販モデルにこのデザインが盛り込まれるのかは興味のあるところ
さて、ルノーが予告どおりに「ルノー 4(キャトル)」のリバイバルとしてルノー 4EVER Trophy(フォーエバー・トロフィー)を発表。
ルノーは「4(キャトル)」「5(サンク)」というビッグネームをエレクトリック時代に(EVにて)よみがえらせることに言及していますが、ルノー5はおそらく初代同様にコンパクトなハッチバックとして投入される可能性が大。
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そして一方の4はというと、5との競合を避けるためか、そして近年のSUVブームを意識してかクロスオーバースタイルへと変貌を遂げるもよう。
なお、フランス車は「同じ名前でもボディ形状が全く変わってしまう」例が過去にいくつか存在し、時代にあわせて変化することを重視しているのかもしれませんね。
最近のフランス車は魅力的
なお、もともとフランス車は非常に独特なポジションにあり、しかも他の国の自動車メーカーではやらないようなことを平気でやってくる傾向があり、それは昔からの傾向でもあるため、古くから多くのファンが存在しています。
ここ最近でもいくつかの魅力的なクルマが発表されており、ルノーからは5ターボ 3EコンセプトやアルピーヌA110Rが発表され・・・。
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ルノー4EVER トロフィーはこんなクルマ
そして今回発表されたルノー 4EVERトロフィーを見てみたいと思いますが、もちろんこれは「ピュアエレクトリック」。
ネーミングとスタイリングの由来はモロッコを走破するラリー「4Lトロフィー」にちなんだもので、サイズ的にはBセグメントに属するもよう。
なお、2023年にルノー4Lトロフィーは50周年を迎えるので、おそらくは来年にはなんらかの市販モデルに関するアナウンスがあるんじゃないかと考えていますが、現段階ではその未来すぎるルックス、ドアミラーの代わりの「カメラ」など、市販を前提としたデザインを持たないように思います。
ボディサイズは全長4,160ミリ、全幅1,950ミリ、全高1,900ミリなので「短く広く、高い」クルマですが、ルノーいわく「キャプチャー」に近い位置づけとなる、とのこと。
パワートレインは134馬力を発生するエレクトリックモーターで、現時点では駆動方式は明確ではなく(おそらくは後輪駆動もしくは前輪駆動)、プラットフォームはピュアエレクトリックカー専用のCMF-BEV。
EV専用プラットフォームということもあってダッシュ・トゥ・アクスルが長く、おそらくはホイールベースもかなり長いと考えてよく、つまり室内空間はかなり広そうです。
バッテリーパックは42kWhで「ホイールベース間に」設置され(つまりスケートボード型シャシーだと考えられる)、一回の満充電あたり航続可能距離は402キロ。
0-100km/h加速は9秒以下だとされているので、かなりスローな部類となりますが、これは意図的に出力を制限し、航続距離を伸ばすための設定を持つためだと思われます。
ルノー4EVER トロフィーのディティールはこうなっている
タイヤは255/55 R19なのでけっこう大きく、樹脂製のクラッディング、高い地上高とあわせてアクティブな印象を受けます。
ホイールデザインはかなり特殊で、これは「エアコンプレッサー」を内蔵しているため(かなりSF的)。
つまりはラリーを意識しているということになりますが、市販モデルでこれが採用される可能性はかなり低そうですね。
リアにもスタック時に使用する脱出用スロープ、そしてシャベルも。
もちろんこれらも市販時には取り外されるものと思われます。
フロントには幅いっぱい、そしてグリルを囲むようにして設けられたLEDライトストリップ、そしてデイタイムランニングランプは無数の「-」にて円を形作り、ヘッドライト自体はスクエア形状を持つLED(LED素子のデザインをイメージしたのかも)。
テールランプにもやはり立体の「-」が用いられ、デザイン的な統一感を演出しています。
フロントドアハンドルはフラッシュマウント、後部ドアのハンドルはドアパネルには見当たらず(ピラーに隠されているのかもしれない)。
インテリアの画像はこの1枚のみが公開されており、カーブした透明のプロジェクションパネルを持つことがわかります。
装備自体は非常に簡素に見えますが、このコンセプトカーについては「外観のデザインを見せるため」のみに作られたものであって、内装については「最小限にとどめている」だけなのかもしれませんね。
ルノー4EVERコンセプトを紹介する動画はこちら
参照:Renault