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雨の日は要注意だ。BMW i3の回生ブレーキと滑りやすい路面、不安定な挙動

2016/06/18

先日、雨の日にBMW i3に乗る機会があり、ちょっと不穏な挙動を体感することに。
正確に言うとそれまでも雨の日には運転していたのですが、そう言った状況に遭遇することがなかった、ということですね。

どんな状況かというと雨で路面が濡れており、道路は高架道路で金属製の継ぎ目が定期的に存在している、というシチュエーション。
道路は渋滞していて、ちょっと進んでは止まるという感じです。
そんな中、ちょっと加速してあとは回生ブレーキの減速力に任せてスピードを落としていたところ、ちょうど金属製の継ぎ目の上に乗ったところでタイヤ(後輪)がスリップ。
車が前にすすむ慣性と回生ブレーキの減速力とにギャップがあり(減速力の方が強く)、そのために鉄板の上でタイヤが滑ったという感じですね。

タイヤが滑るとすかさずにトラクションコントロールが作動するのですが、作動する頃にはもう車は鉄板の上を通り過ぎてアスファルトの上に乗ってタイヤのグリップを回復しており、そこで無理やりトラクションコントロールが働くので車の挙動が不安定に。

滑りやすい路面でスリップしてトラクションコントロール作動→しかし作動時にはグリップ回復という変なことになっており、よって車体には追突された時のようなドカンという衝撃が走るわけです。
実際のところ最初は「追突されたんじゃないか」と思ったほどで、しかし後方を確認すると後続車とは距離があります。

あれこれ考えた挙句「回生ブレーキだろう」ということになり、同じような状況で回生ブレーキを利かせるとやはり上記のような状況が発生し、そして加速しながら鉄板の上を通り過ぎると何事もなく進みます。
なお回生ブレーキ作動時にタイヤが滑ると回生ブレーキがオフになるようで、減速中にもかかわらずストッピングパワーが抜け、前を走る車に追突しそうになるのでちょっと危険。

今後はこういった現象に注意すれば良いだけではありますが、最初に体験するとちょっとびっくりする事象であり、これはトラブルというわけではなく、またi3特有というわけでもなく強めの回生ブレーキを持つ車であればどれも同じなのかもしれませんね。

ただ、こういったことを経験すると「これがもし自動運転車だったらどうなるんだろう」と考えたりするわけです。
人間であれば一回学ぶと「鉄板の上を通り過ぎる時はフットブレーキを使うか駆動力をかけておく」ということが次からできますが、自動運転だとそれができるのかどうか、できなければ鉄板の上を通り過ぎるたびに大きなショックがあったり、回生ブレーキが解除されて前の車に追突するんじゃないかと思ったりするのですね。

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