早いもので、ボクスターを購入してからはや8ヶ月が経過。
その上で、ボクスターは「買い」か?と聞かれると、「間違いなく買い」と即答できます。
今まで986ボクスター、997カレラと乗り継いだ上での981ボクスターですが、それでも想像よりもずっと良い車である、と断言可能。
981ボクスターの印象ですが、正直ここまで進化しているとは思わなかった、というのが偽らざる心境です。
ボディ剛性、乗り心地、コーナリング性能に加え、コースティングやアイドリングストップなど先進装備も付与され、価格設定を考えるとかなりお買い得、とも考えています。
ぼくのボクスターは、以前に乗っていたボクスターS(986)に比べて排気量が500cc少ないものの、馬力では20馬力ほど高出力。
10年ほどの進歩がそこにあるわけで、効率も高くなっているために燃費もずいぶん良くなっていますね。
そして大きく変わったのは乗り心地。
ホイールサイズが大きくなっていますが(タイヤ外形も同時になっていることも関係していると思いますが)乗り心地は劇的に改善しており、非常に快適になっています。
にもかかわらず、応答性や踏ん張りはより一層向上しており、乗り心地を改善しながらもスポーツカーとしての資質を大幅に向上させていると言えますね。
反面、変わらないのは伸びの良い中間加速と回頭性、ブレーキ。
これらは変わらないというよりも、ポルシェならではの美点としておおよそ究極のレベルにまで達していると考えられます。
ポルシェとして変わらない部分はそのままに、それでも大きく運動性能を伸ばしているのはちょっとした驚きで、まさに「最良のポルシェは最新のポルシェ」ですね。
ボクスター購入時は、どれくらい乗るかは未定で、もしかすると短い期間でほかの車に買い替える可能性もあるかもとすら考えていたのですが、ボクスターは思いのほか満足しており、このままだと車検までは乗り続ける可能性が非常に高いと考えています。
シンクロニシティー(同時性)というものがあります。
たとえば道を歩いていて、正面から猫さんがやってきて、このままでは正面衝突しようとしたときにぼくが右に避けると猫さんも同じ方向に避け、「いやいやこれは失礼」と反対に避けると、また猫さんも同じ方向に避けてお互いが前に進めなかったりする、なぜかシンクロしてしまう動きですね。
先日もまたそんな同時性があり、ふと気付くとぼくの前にボクスター、そしてその前にもボクスター。
しかも先頭は986ボクスターで次は987ボクスター、最後にぼくの981ボクスター、という三世代が並ぶという珍しい同時性がありました。