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マツダが次世代エンジン「SKYACTIV-X」詳細を発表。加えて2019年より電動化、2025年に自動運転導入と宣言

2017/08/08

mazda

マツダが長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を発表し、その中で新型エンジン「SKYACTIVE-X(スカイアクティブX)」についても触れています。
まず「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」について、これは2007年の”「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」にもとづいて「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」の両立に取り組んできた”と前置きした上で、今回の刷新された宣言内容では”「走る歓び」によって、「地球」「社会」「人」それぞれの課題解決を目指す”としています。

「地球」「社会」「人」について、まず「地球」分野では2050年までにC2を90%削減するとしており、その段階として2030年までには2010年比で50%まで削減することを目標に掲げています。
手段としては「効率的な内燃機関」の開発に加え、「電動化」も2019年より用いる、とのこと。

「社会」では安全技術「MAZDA PROACTIVE SAFETY(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)」の研究、「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」の標準化を掲げており、さらには自動運転「Mazda Co-Pilot Concept(マツダ・コ・パイロット・コンセプト)」の実験を2020年に、実用化を2025年に行う、と明確に発表。
さらには「コネクティビティ」についても強化するとしており、このあたりはほかブランドと同様の流れですね。

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「人」については「クルマに命を与える」という哲学をベースに車体デザインを芸術の領域にまで高めること、「魂動デザイン」のさらなる進化を掲げています。

新型(次世代)エンジン「SKYACTIV-X」ですが、これは簡単に言うと「ガソリンエンジンとディーゼルエンジンとの合体技」。
これについてはすでに特許取得が報じられ、2018年から実際に市販車に投入されると報じられていますね。

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マツダによると、具体的な技術内容は下記の通り。

<革新技術>
ガソリンと空気の混合気をピストンの圧縮によって自己着火させる燃焼技術(圧縮着火、Compression Ignition(CI))を世界で初めて実用化。
マツダ独自の燃焼方式「SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition)」(火花点火制御圧縮着火)によって、従来ガソリンエンジンにおける圧縮着火(CI)の実用化で課題となっていた、圧縮着火(CI)の成立範囲を拡大することで、火花点火と圧縮着火(CI)のシームレスな切り替えを実現。
<特長>
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの特長を融合した、新しいマツダ独自の内燃機関であり、優れた環境性能と出力・動力性能を妥協なく両立。
圧縮着火(CI)によるこれまでにないエンジンレスポンスの良さと、燃費改善目的で装備したエア供給機能を活用し、現行の「SKYACTIV-G」に比べて全域で10%以上、最大30%におよぶ大幅なトルク向上*3を実現。
圧縮着火(CI)で可能となるスーパーリーン燃焼*4によって、エンジン単体の燃費率は現行の「SKYACTIV-G」と比べて最大で20~30%程度改善*3。2008年時点の同一排気量の当社ガソリンエンジンから、35~45%の改善*3。最新の「SKYACTIV-D」と同等以上の燃費率を実現。
低燃費率領域が極めて広いエンジン特性によるギア比選定の自由度の大幅拡大により、走りと燃費を高次元で両立。

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