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新型BMW X5を見てきた!キドニーグリルの巨大さに驚くも細部や全体的な高級感は大きく向上。一方でスポーティーさは影をひそめる

2019/01/13

最近のBMWは内外装における装飾性を著しく高めている

さて、2018年6月に発表され、11月から順に世界中で発売されている新型BMW X5。
今回香港にて展示会が開催され、早速見てみることに。

新型X5を見た第一印象は「とにかくキドニーグリルがデカい」。
BMWが新型X5ののちに発表した新型SUV「X7」、そして新型7シリーズでも同様ではありますが、とにかく最近のBMWにおける上位モデルでは大きなフロントグリルが特徴です。

新型BMW X5各部のデザイン性、質感は大幅アップ

こちらがそのグリル。
かなり装飾的かつ立体的な形状を持ち、シャッター式を採用しているようですね(画像では完全に閉じている)。

そのデザインとして、フロントバンパー側、ボンネット側に大きく侵食していることがわかりますが、今のところここまでの巨大さを持つのは「ラグジュアリーモデル」のみのようですね(新型X4や3シリーズのキドニーグリルはそこまで大きくない)。

ヘッドライトはこう。
デイタイムランニングランプは「ヘキサゴン(六角形))の下部分」のみが再現されるにとどまり、もはや「イカリング」と呼べない意匠に。

なお、ヘッドライトの表面は「バブル形状」に膨らんでいます。
加えてヘッドライトの両端は「一段下がった」形状を持ち、今後BMWはこれに準じたヘッドライトの外形デザインを採用するのかもしれません。

フロントを横から見ると、新型X5はX2〜X4に連なるデザイン手法を持っていることがわかります。

フロントバンパーとフロントグリルがほぼ「ツライチ」になっていますが、これによって「車体表面積を最大化」でき、高級車らしい押し出しの強さを実現できるわけですね。

加えて、フロント部分を擬似的に「延長」したのと同じ視覚効果を得ることができ、居住性拡大のためにキャビン部を拡大したとしても、車両全体でのバランスを保てることになります(キャビンを拡大すると、外観はどんどん”ミニバン”に近づいてゆき、高級車らしさ、スポーティーさが失われる)。

同様の手法はマツダ、そしてアルファロメオが得意なようですね。

サイドのエアアウトレット。
サルーン系では「ホッケースティック」、SUV(X系)ではこういった「スリット」が採用されているように思います。

テールランプは「3D」。
これもX4同様、BMWの最新デザインが用いられる部分です。

マフラーエンドの形状も高い質感とデザインとを持つことに。

テールゲートは上下二分割で開閉。

全体的にはこんな感じ。
雰囲気としてはかなり高級感が増していて、逆にスポーティーさは影を潜めたといった印象ですが、これも増えてきたXシリーズ内での住み分けを図った結果なのかもしれませんね。

新型BMW X5のインテリアはこうなっている

そしてこちらが新型BMW X5のインテリア。
最近のBMWはデジタルディスプレイ含めてインターフェースの操作性や先進性が大きく向上し(それでもようやくメルセデス・ベンツとアウディに並んだといった状況)、トリムやシートの仕上げも「高級」に。

ステアリングホイールはこう。
メーター含むディスプレイ、各操作系は新型8シリーズに近いようです。

こちらはクリスタル採用のシフトレバー。
グロスブラック、アルミ調の加飾が用いられ、センターコンソールのパネルはマット仕上げのウッド。

この「ウッド」については、最近多くのメーカーが採用する傾向にあり、今後も拡大するのでは、と考えています。

内装にはもちろん「アンビエント照明」も。

巨大なサンルーフ。

シートも大きく質感が向上し、パンチングによって「柄」を再現するなど、高級車にふさわしい芸術性も見られます。

加えて、シートもそうですが、ドアインナーパネルのレザー部分にも十分なパッドが入り、「モッコリ盛り上がった」形状。

内装の高級さを押し出す手法の一つとしては「ステッチ」が一般的で(よってレンジローバーは合皮部分でもステッチを採用)、これは最近の日本車でもかなり注力している部分。

ただし、「ただ生地を縫っただけ」では厚みが感じられず、高級感を十分出すことができないものの(トヨタ/レクサスはこの傾向が強い)、BMW X5では生地の下に十分な厚みを持つパッドを挿入することで高級感を演出しているようですね。

そのほかの画像はFacebookのアルバム「新型BMW X5」に保存しています。

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