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これが日本仕様?シボレーが新型コルベット「右ハンドル」の画像を公開

2020/02/28

| インフォテイメントシステムが日本語化されているかどうかはわからない |

シボレーが新型コルベットの「右ハンドル仕様」の画像を公開。
新型”C8”コルベットでは、コルベットの歴史通じ、はじめて右ハンドルが設定されることになりますが、これは日本やイギリス、香港、オーストラリアといった右ハンドル国での売上を期待するとともに、「ミドシップカーでは右ハンドル化しやすかったから」ということもその理由として挙げています。

一般に、フロントエンジン車であれば補機類やエキゾーストパイプの関係上、マスターバッグ等を左から右へ、もしくは右から左へと移動させることは難しく、かつ移動させないとブレーキフィーリングがイマイチになることも(直列エンジン縦置きだとさらにこの問題が顕著であり、当初輸出を予定していなかったR32~R34世代のスカイラインGT-Rは、これが原因で左ハンドル化されていない)。

ただ、エンジンが車体後方へと移動すればそういった問題もなくなり、フロントエンジン車に比較してより容易にステアリング位置変更が可能となるわけですが、新型コルベットではトランスミッションを「ATのみ」に割り切ったため、さらに構造変更のハードルが下がったようですね。

右ハンドルが売れなければ「撤退」も

そして今回の画像がつまるところ「日本仕様」ということになりそうですが、日本の場合は「ハンドル位置が右でも左でもOK」であり、他の国のように法規によってハンドル位置が固定されているわけではなく、「右ハンドル化すれば売れる」わけではないのは要注意。

実際のところハイパフォーマンスカーについては左ハンドルを好む層も多く、実はぼくもその一人。
理由としては「見栄」ではなく、単に売るときに楽だからというものですが、つまるところハイパフォーマンスカー市場のほとんどは「左ハンドル国」であり、それらの国のバイヤーが買える仕様でないと売りにくい場合がある、ということ。
この傾向は円安になると顕著であり、円安にて海外バイヤーが日本の良質なハイパフォーマンスカー在庫を買い付けようと思っても、右ハンドルだと手を出せない場合もあるわけですね。

日本ではすでに300台のコルベットが予約済み

現在日本では合計で約300台の新型コルベットが売れているとも報じられていますが、ほかの右ハンドル国のオーダーをあわせてもシボレーにとって「十分」な数ではないようで、もしかすると右ハンドル車の生産が数年で打ち切られる可能性についても報道がなされています。

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右ハンドル仕様のコルベットを導入したのは「シボレーの英断」だとも考えているものの、アメ車が日本で売れにくいのはサイズなど様々な「日本にマッチしていない」、そして「内外価格差が大きすぎる」等の理由があり、それらの理由は如何ともし難いだけに、シボレーを満足させるだけの数を(初年度はともかく)継続的に売るのは難しいのかもしれません。

なお、ちょっと気になるのはインフォテイメントシステム。
これが日本語化されているかどうかということですが、カマロやキャデラックにて日本語化されているのであれば問題はなさそう。
現代のクルマは世界中で販売することになり、つまり世界中の言語に対応しなくてはならず、しかし自動車メーカが単独でそれを行うのはコストがかかりすぎ、であればインフォテイメントシステムはどこかに開発を委託して、すでに多言語化されたものを購入してきたほうがいいのだろう、と考えたりもします。

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