
| フェラーリ・アマルフィ=新型トヨタ・スープラ?意外な共通点がSNSで話題に |
フェラーリが新型GT「アマルフィ(Amalfi)」を発表した直後から、SNSでは「どことなくトヨタに似てる?」「新型スープラ?」という声が多く挙がっています。
現時点で新型スープラは未発表ではありますが、現在トヨタとフェラーリはともにフロントに「ハンマーヘッド」デザインを採用しており、そして両者共このデザインを強く推し進めているため、どうしても「類似性」が出てしまうわけですね。
実際のところ、フェラーリ・プロサングエとトヨタ・クラウンスポーツも「非常に」よく似ていて、こちらについても多くの議論を巻き起こしたのは記憶に新しいところです。
-
-
やはり画面上で見ると区別がつかないな・・・。オートサロンにて「フェラーリ・プロサングエと(プロサングエ風にカスタムした)クラウンスポーツ」が並べて展示され話題を呼ぶ
Image:Aeroover | 実車を見るとけっこう違うように感じるが、画像や動画では「かなり近く」感じられる | 自動車史上、ここまでよく似たクルマが同時期に発表された例はないだろう さて、トヨタ ...
続きを見る
デジタルアーティストが“トヨタ化”レンダリングを制作
こうした話題を受け、レンダリングアーティストの「Theottle(テオットル)」氏がアマルフィをベースにした「次期GRスープラ」を制作。
驚くことに、アマルフィのフェラーリバッジをトヨタエンブレムに差し替え、ヘッドライトとグリルを少しリデザインしただけで、見事に“新型GRスープラ化”してしまったように思えます。
- フロントフェンダーの盾形バッジ → トヨタロゴへ変更
- ホイールセンターキャップ → トヨタロゴに差し替え
- ヘッドライトデザイン → より水平基調に調整
- ボディカラーはそのまま(※プリウスなどが採用するマスタードに近いが、おそらくはジャッロ・モンテカルロ)
ちなみにこちらは「無加工の」フェラーリ・アマルフィ。

フェラーリとトヨタ、デザインが似てきた?
上述の通り、現在トヨタとフェラーリとはデザインが「似てしまう(偶然)傾向があり、ことの発端はSF90ストラダーレ。
フェラーリはここで「ハンマーヘッド」デザインを導入していますが、デザイナーのフラビオ・マンゾーニ氏はフェラーリへの就任直後にも「フェラーリの宇宙船」としてハンマーヘッドを持つスペースシップをデザインしており、この形状に特段の思い入れがあるもよう。

対してトヨタは様々なコンセプトカー、市販車(プリウス、クラウンスポーツにクラウンエステート、RAV4など数えきれない)にもこれを採用。
ちなみにフラビオ・マンゾーニ氏が最初にハンマーヘッドを(宇宙船で)示したのは2010年頃、トヨタがこのデザインをコンセプトカーに採用したのは2021年頃(トヨタとレクサスが共同にて、2030年までのEV計画を発表した際)なので、時期的には「トヨタのほうが後」ということに。

もちろんトヨタがフェラーリを模倣したというわけではないかと思いますが、一方のフェラーリもトヨタにちょっと近づいていて、というのもフェラーリでは「同じハンマーヘッドであっても、SF90ストラダーレでは左右ヘッドライトが分離していた」ものの、SF90 XX ストラダーレではこれが黒いストリップにて連結され、このデザインはプロサングエ、そして今回のアマルフィにおいても見られます。

つまるところ両者のデザインは「まるでチキンレースのように」危険な領域に近づいているようにも思えるのが現在の状況で、今後の成り行きについてはちょっと気になるところでもありますね。
ボクとしてはむしろ「ホンダ・プレリュード」を連想する
なお、ぼくとしてはアマルフィの画像を見た際、「トヨタのデザイン」よりも「ホンダ・プレリュード」を先に思い浮かべてしまい、こちらはこちらで「ハンマーヘッド」。
近代においては「空力性能、使用する技術」が高いレベルで接近してしまい、ある程度の類似性が出てくるのはいたしかたないところなのかもしれません。

-
-
ホンダが「プレリュードコンセプト」を発表、しかしプレリュードとは似ても似つかぬ姿、むしろプリウスに近いルックスにネット上は大混乱
| 各部を見たところ、コンセプトカーというよりは「すぐにでも市販できそうな」ディティールを持っている | ホンダはなぜか「過去モデルへのオマージュ」を好まない さて、ホンダがジャパン・モビリティ・ショ ...
続きを見る
合わせて読みたい、フェラーリ / トヨタ関連投稿
-
-
トヨタが市販化前提の「bZ コンパクトSUV コンセプト」発表!偶然だとは思うけどやっぱりフェラーリと似てしまったな。そのほかにも見覚えがある他社のデザインも散見される
| トレンドを組み合わせて「それなりに良い製品」を作るのがトヨタではあるが、それ以上に行けないのもトヨタ | それによって経営リスクを回避しており、多くの車種を投入できるというところには意味がある さ ...
続きを見る
-
-
フェラーリのデザインを一手に引き受けてきたピニンファリーナとは?そのはじまりと現在までの歴史
| ピニンファリーナは創業以来、数々の転機を迎え現在まで存続してきた | 現在、ピニンファリーナは「自動車デザインオフィス」を超えたライフスタイル創造企業である さて、先程は「フェラーリとピニンファリ ...
続きを見る
-
-
フェラーリがiF デザインアワードにて「とくに傑出した製品に与えられる」金賞を12チリンドリと12チリンドリ・スパイダーが獲得したと発表
| フェラーリ12チリンドリと12チリンドリ・スパイダーは新世代のフェラーリそしてフラッグシップのあり方を示している | 今回の「iF デザインアワード金賞」受賞はフェラーリにとって大きな意味を持つと ...
続きを見る