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アウディTTのインプレッション。ドライブモード変更で車の性格はこう変わる

2017/08/22

アウディTTには「ドライブモード(アウディドライブセレクト)」が装備されています。
選べるモードは「エフィシェンシ」「コンフォート」「オート」「ダイナミック」「カスタム」。
これらで何が変わるかというと「エンジン/ミッション」「ステアリング」「Audi Quattro」「エンジン音」の4つで、「カスタム」以外はそれぞれのモードに合った特性に、そして「カスタム」ではこの4つを個別に選べる、ということですね。

ドライブモードの変更はここで。
このスイッチだけフォントが異なるのがわかります。

ここでそれぞれのモードで何が変わるの?ということを見てみましょう。
まずは「エフィシェンシ」。
これはエンジン出力を抑え、エアコンの出力も抑え、より早いタイミングでコースティング(空走)に移り、とにかくエンジンパワーを喰わないようにするモード。
アウディTT2.0 TFSI Quattroの燃費は公称値でリッター14.7キロですが、おそらくこのモードを使用したときの数字なんじゃないかと思います。



ただ実際に使用してみると「それほど」パワーを抑えている感じはなく、むしろマイルドで走りやすい感じ。
より高いギア、より低い回転数、というイメージですね。
ただしエアコンがほぼ効かないのと、中間加速(追い越しや追い抜きをかけるとき)は落ちるようなので、季節の良いときに高速を「流す」ときに向いていそうです。

なおクラッチが繋がっているときは「E」の横に数字(1速であれば”E1”という具合に)が出ますが、クラッチが切り離されると「E」のみの表示に。
これを見ていると、やはり「クラッチが切り離されてコースティングに移る」タイミングがかなり早いようですね。

こちらがクラッチが切り離され、アイドリングストップに入った状態。
ギアを表す数字が無くなり、合うドリングストップを示すアイコンが入ります。

そして「コンフォート」「インディビデュアル」。※画像はインディビデュアル
「コンフォート」の場合、オプションの「マグネライド」を装着している場合は足回りもソフトで快適になりますが、ぼくのTTはマグネライドが装着されておらず、そしてS Lineなので「スポーツサスペンション」が装着されているので「コンフォート」を選択しても足回りは硬いまま。
シフト表示はコンフォート、インディビデュアルとも「D」に。

「ダイナミック」。
これは排気音が大きく変わり、シフトチェンジのタイミングが「より高回転」になり、ステアリングホイールもぐっと重くなります(シフト表示は「S」)。
「エフィシェンシ」と「コンフォート」はさほど変化がないように思いますが(エアコン除く)、コントートから「ダイナミック」は「音」という聴覚、ステアリングの重さという操作感、加速感という「G」といった、明らかに体験できる差異があります。
レッドゾーンやスケールのグラフィックに差はないようです。

なお下の動画は「コンフォート」と「ダイナミック」のエキゾーストサウンドの差。
20秒あたりでスイッチを切り替えているものの、外からだとあまり排気音の変化はないように思います(室内は結構音質が変わる)。

さらに「オート」というモードもありますが、これは状況に応じて車両側で自動的に制御を変える模様。
実際に選して走行してみてもあまり(どこがどう変化しているのか)体感はできません。

なお「カスタム」モードにて「エンジン/ミッション」「ステアリング」「Audi Quattro」「エンジン音」の設定も「エフィシェンシ」「コンフォート」「ダイナミック」からそれぞれ選択できますが、差異が大きく体感できるのはやはり「ダイナミック」に入れた時で、「エンジン/ミッション」「ステアリング」「Audi Quattro」「エンジン音」が(ダイナミックに入れた時の変化が)わかりやすいところ。

「Audi Quattro」については「エフィシェンシ」だとほとんどFF、「ダイナミック」だと積極的にフロントが引っ張って曲がる(もしくは逆にFR寄りになる)と思われますが、通常走行ではそれを感じることはできないようです(もうちょっとスピードを上げたりコーナーを攻める必要がありそう)。

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