| やはりアメリカの大物は一味違う |
先日、パープルにペイントされたフルカスタム版マクラーレン720S「コンセプト・ローン」が話題になった大富豪のマイケル・フックス氏。
今回は同じ自身の企画によるボディカラー「フックス・フクシア(フクシャ)」を身にまとうロールスロイス・ドーンが公開に。
公開されたのはモントレー・カーウィーク中に開催される「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」。
このイベントには各種スーパーカー、カスタムカーが集まりますが、芝生の上で行われるのが一つの特徴のようで、マクラーレン720Sの「コンセプト・ローン」はこの芝生に由来していたのか、と今更ながら気づくことに(ローン=LAWNは芝生の意)。
マイケル・フックス氏は「低反発マット」で財を成した人物ですが、ロールスロイスをオーダーするのは実に11台目。
以前にも「フックス・ブルー」のロールスロイスが公開されており、いずれのロールスロイスも大きくカスタムされている、とのこと(真っ黄色のもの、ミントグリーンのものがこれまでも報じられている)。
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毎回奇抜なボディカラーを選ぶ人ですが、内装はほぼ毎回「白」。
今回のピンク(パープル?)ロールスの内装もホワイトですね。
加えて、その派手なボディカラーが取り沙汰されることが多いものの、ぼくはけっこう「センスが良いなこの人」と思っていて、それはだいたい「2色しか使わないこと」「色の使い分けが上手なこと」。
今回のロールスロイス・ドーンだとボディカラーとソフトトップのカラーを統一しており、インテリアカラーについてはホワイトをベースに「フックス・フクシア」をちょっとだけアクセント的に配置。
なおマクラーレン720S」ではその車の性格を考慮したのかホイールは「ブラック」、しかしこのロールスロイス・レイスではやはり車のキャラクターを尊重したためか「クローム」。
ただしセンターキャップやリム外周にフックス・フクシアを用いるなど「小技」がなにかと光ります。
↓ブレーキキャリパーをボディカラー同色にペイントしたりしないところが渋い
こうやって見ると、ボディとダッシュボードが繋がっているように見えますが、これも計算したものと推測。
細かいところにちょこちょことパープルを使用するのではなく、「大きいところには大きく」、小さいところには控えめに使用しており、これはさすがに「11台も特注しないとできないであろう」奥が深いカスタムですね。
なおマイケル・フックス氏は数十台のこういったカスタムカーを保有しているそうですが、イベント(とくにチャリティ)に積極的に貸し出して話題作りに貢献するなど奉仕活動に熱心な人物で、米国では多大な尊敬を集める人物。
そう考えると、こういった車のカスタム、派手なボディカラーの選択も「話題や人を集めて社会貢献するため」の氏の一つの方法なのかもしれませんね。