フェラーリ812スーパーファストを見てきました(コーンズさんの大阪ショールームにて)。
車両本体価格3910万円、登場直後において既に2017年分は(多分2018年分も)完売と伝えられるフェラーリのフラッグシップ。
ボディカラーはちょっと濃いめのロッソ(レッド)で、かなり上品な色。
そのためか画像で見たり、予想していたよりも「やや優雅な」印象を受けます。
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さすがF1コンストラクターだけあってエアロダイナミクスは他メーカーの追随を許さないものがあり、その構造も市販車とは思えない複雑なもの。
あちこちから空気が入って出てゆくという感じですが、各パネルやフィンの「薄さ」が特徴的。
実際のF1マシンもこんな感じで「薄い」パーツを複雑に組み合わせているので、それを市販車にフィードバックするとやはり812スーパーファストのようなエアロパーツとなるのは「自然な成り行き」なのかもしれません。
ただ、V8モデルに比べるとV12モデルの方が「よりレーシングカーライク」なイメージがあり、ランボルギーニがV10とV12モデルとの間に差異を設けているのと同様、フェラーリもV12とV8との間にはなんらかの「考え方の差」がありそうです。
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そしてフロントには相変わらず「ナンバープレートの装着を考えていない」デザイン。
ナンバーを装着すると間違いなく隠れる位置に跳ね馬(プランシングホース)がありますが、フェラーリのこういった「日和らない」姿勢は素敵ですね。
ヘッドライトもずいぶん変わったところで、これまで「LEDの粒」が見えていたポジションランプにもカバーが設けられて「ファイバー風」の柔らかい光に。
メインのプロジェクターランプの形状や雰囲気もかなり変化が。
ヘッドライト内側にはエアインレットがありますが、かなり「小さく」、しかしフェラーリがこのサイズにとどめているということは、これが「ベスト」なのだと思われます(素人的にはもっとガバッと口を開けていた方がいいようにも思える)。
その他フロントやサイドのエアロパーツ群。
これまでにないくらいの「樹脂パーツ」が使用されているように思いますが、もちろんオプションにてこれらはカーボン製へと置き換えが可能なのだと思います。
カーボンパーツといえば、参考までにこちらは458イタリアのカーボン製サイドステップですが、「カーボンの折り目」が立体的にわかるようになっています。
つまり「ツルンとしている」のではなく、折り目の形状に従い「凸凹している」ということですが、これはやはり他メーカーでは見られない(マクラーレンですら)仕様。
製造方法が異なる(ドライカーボンなのかも)のだと思われ、相当に軽そうですが、こういった「見栄え向上のためにカーボンパーツを使用しているのではなく、実利(軽量化)のためにカーボンを使用している」というところはさすがフェラーリだと思います。
リアフェンダーのエアインテーク/アウトレットもかなり小さいサイズ。
リアアンダーも相当に複雑な構造に。
マフラーはバンパー内にインテグレートされていますが、ポルシェやランボルギーニのように「グロスブラック」に塗ったりしないところは「やっぱりフェラーリ」。
まさに「排気管」という感じでその性能を視覚的に感じさせるデザインでもありますね。
前後ブレーキキャリパー。
ブレンボ製と思われますが、リアにはポルシェ、ランボルギーニにはない「パーキングブレーキ一体型」を装着。
もちろん軽量化に貢献する部分で、同じ理由でアルピーヌA110も採用している構造ですね。
なおホイールボルトはおそらくチタン製(一本1万円くらい)。
インテリアについて、造形自体は大きく変わるものではないものの、ダッシュボードやコンソール、シートなどにストライプが入って雰囲気は大きく変わることに。
シートバック素材は今までにあまり見なかったようなものですが、最近では一部ハイエンドスポーツカーがこういった「レザー以外の」素材を使用するようになっており、軽量化と機能性との両立、また生物への負荷を考えたものと思われます。
テールランプはGTC4ルッソや488GTB同様の形状ですね。
その他画像。