| スマホアプリの利用率は30%、カーナビアプリは65% |
タイムズ24がクルマ運転時に関するスマートフォンアプリ利用状況を公開。
これによるとクルマ利用時にスマホアプリを使用する人は約30%、その中でもっとも多いのは地図情報アプリで65%。
なおアプリを使用しないという人は逆に20%という結果になっていて、アプリを使用しない比率は高齢者ほど高くなっている模様(高齢者はスマホを持っていない、もしくは操作になれていない?)。
カーナビアプリは大人気
タイムズ24によるとクルマへのカーナビ搭載率は75%とのことですが、これだけスマートフォン向けとして地図情報アプリ、カーナビアプリが普及した今、カーナビを道案内に利用するのはけっこう面倒。
そもそも入力の手間がかかり、これはクルマに乗り込んでエンジンを始動させてから煩雑な操作をもって目的地を入力する必要があり(車によってはスマホからの送信やボイス入力が可能ですが)、しかしスマホアプリだと検索結果から簡単に目的地の設定が可能に。
かつ、カーナビに比較するとデータが新しいということもあり、かなり現実的な選択肢でもありますね(ぼくももう目的地への案内には車載カーナビを使用しない)。
加えて欧州車だとカーナビへの目的地入力が異常に面倒なことがあり、たとえばアウディTTだとコマンダーは「左手」で、文字入力も「左手」で操作する必要が。
これはもともと「左ハンドル」として設計されているためにそういった仕様となっているわけですが、「左手で、パッドの上に漢字を書く」のはまさに無理ゲーとも言えます。
ちなみにランボルギーニ・ウラカンは左ハンドルなので右手でコマンダーを操作できますが、漢字の変換には相当に苦労することになり、納車後に一回だけカーナビの目的地設定を試みたものの、その面倒さに辟易して以後はカーナビアプリを使用することに。
ぼくがよく利用するのは「yahoo!カーナビ」もしくは「Googleマップ」ですが、これらは一長一短。
yahoo!カーナビはインターフェース、地図の表示が従来のカーナビに近く、違和感なく使用できます。
またマップマッチング、トンネル内走行時の追従性にも優れ、かなり現実的だと言えますね。
一方のGoogleマップは地図としては優れるもののカーナビとしては若干の課題も。
右左折のガイド表示が遅い、マップマッチングが微妙、トンネル内を走行すると捕捉(補正)できず、トンネルを出てすぐに曲がるときなどは道を誤ることがある、地図の表示が一般的な日本の地図とは異なる(国道表示など)、クルマが通りにくい道を案内される、というところも(歩行を前提としているのか、自動車の走行や速度にマッチしていない?)。
ただ、地図データの更新頻度が高いので「最新の道路」を案内してくれ、かつ到着時刻が「かなり正確」。
検索性にも優れ、自分のマップ上に登録して置いた地点をすぐに呼び出せる、という操作上の利点も。
なお、ここでぼくが思うのは「地図制作を専業にしていた会社は業績ガタガタだろうなあ」ということ。
これまでそういった企業はコストを投じて地図を制作し、そのデータを販売していたわけですが、今やGoogleマップやGoogleアースが登場してしまい、そして一気にシェアをひっくり返されることになって、しかも「将来性はない」のかもしれません。
なお欧州車だと最初からカーナビを装備せず、「スマホをドッキングさせる(スマホをカーナビ代わりにする、もしくはスマホの画面を車両側のモニターに表示する)」というモデルも多く登場しており、クルマとカーナビのあり方も変わることになりそうですね。
駐車場アプリの人気も高い
そのほかアンケートにて「よく使われている」とされているのが駐車場検索アプリ。
たしかにこれは便利で、ぼくも利用率が高いもの。
そして「あるといいなと思う機能」としては「満車空車情報の提供」で、たしかにこれは便利そうですね。
なお、駐車場の検索、空車情報に関してはカーナビとは逆にアウディTTに標準搭載の「アウディコネクト」のほうが便利で、スマホよりも簡単に検索できる上に「何台空いている」と空情報を表示してくれる場合も(空車情報に対応している駐車場のみ)。
そのうち、全ての駐車場について満空車情報を送信するようになり、それがクルマのインフォテイメントシステムやアプリに反映されてゆくことになるかと思いますが、こうやって世の中は便利になってゆくのだ、と改めて実感する今日このごろです。