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その顔つきが「魚すぎる」と言われるアストンマーティン・ヴァンテージ。デザイナーがその理由を説明

2018/04/25

| ヴァンテージはデザインよりも機能を優先 |

何かとそのデザインが議論の的となるアストンマーティン・ヴァンテージ。
アストンマーティンが以前に訴え、そして訴えられたフィスカーもまたアストンマーティンを訴えたという泥仕合を見せたヘンリク・フィスカー氏のデザインした「カルマ」にそっくりということがまず話題に。

フロントが魚っぽいと話題に

その後に議論を呼んだのは「フロント」で、その印象が「魚・・・」だと話題に。
今回アストンマーティンがそのヴァンテージのデザインについて述べたところによると、「ヴァンテージのフロントグリルはデザインを優先したものではない」とのこと。
アストンマーティンのチーフデザイナー、マレク・ライヒマン氏によると「あの形状には実用的な理由があるのだ」とし、その理由とは「重量バランス」。

アストンマーティン・ヴァンテージはフロントにエンジンを積みますが(ヴァルキリー以外のアストンマーティンはすべてフロントエンジン)、ただでさえ重いフロントに、1948年以降アストンマーティンの車に採用されてきたノーズデザインを採用すると「さらに重く」なってしまい重心が高くなる、と語っています(実際にヴァンテージは前後重量配分50:50を実現)。

なお、このデザインは今後のアストンマーティン全部に適用されるわけではなく、しかし「ヴァンテージは運動性能を重視したピュアスポーツ」であり、そのためデザインよりも性能を重要視したヴァンテージだけに特別に採用されている、ということに(マクラーレン・セナのデザインと機能とのバランスによく似ている)。

ヴァンテージは「運動性能重視」のモデルであり、逆にDB11や、これから登場するDBSは運動性能よりもデザイン製やブランドイメージを重要視しているモデルだとも言え、やはり最近のアストンマーティンはモデルごとに明確なキャラクターを付与しているということもわかります。



さらにマレク・ライヒマン氏は「ヴァンテージはDB11とは性格や役割が異なる。ヴァンテージはハンターであり捕食者でもある。そしてポルシェ911を追いかけ、捕まえなくてはならない」と述べており、パフォーマンスとその存在意義のために伝統のデザインを捨て去ったと考えて良さそう。

なお、ほかにフロントがなにかと批判されるのは「レクサス」で、つまりスピンドルグリルがあまりにダサく主張が強い、と言われています。
このスピンドルグリルについて、トヨタ自動車のルーツでもある紡績業に使用される「糸巻き」をモチーフにしたものだと言われますが、トヨタ(のデザイナー)はこれを否定しており、グリルの下が広がっているのは、効率よくエアを採り入れるためだと主張。
ただし、ぼくはこのコメントについて「後付けの理由」だと考えていて、やはり本当は糸巻きをモチーフとしたものであろう、と考えています。

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