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VWとランボルギーニが同じデザインに?VWグループ内でのデザイン共通性を考える

2018/06/18

| フォルクスワーゲン・アウディグループのデザインはブランド間で似すぎている? |

最近ちょっと気になる、フォルクスワーゲン・グループ内でのデザイン共有。
フォルクスワーゲングループは現在自動車販売世界一の巨大企業ですが、グループが抱えるブランドとしては乗用車で「フォルクスワーゲン」「アウディ」「ランボルギーニ」「ブガッティ」「ベントレー」「ポルシェ」「シュコダ」「セアト」、バイクでは「ドゥカティ」、商用車だと「マン」「スカニア」。
それぞれのブランドにはそれぞれのデザイナーが主導権をもってデザインを行なっているものの、グループ間での共通性が非常に高く、ブランド間でのデザインを統括管理する立場の人もいそうですね(以前はワルター・デ・シルヴァがその職にあった)。

どんな共通点があるのかを見てみよう

ここでその類似性を見てみようと思いますが、なかなか「驚くレベル」でデザインの一致が見られます。
ブランド内でデザインを統一するのは重要な戦略ではありますが、ブランドをまたいでまで「意図的に」行なっているその理由は不明。

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フロントバンパーの「ハの字」

これは上のランボルギーニ・アヴェンタドールSや、ウラカン・ペルフォルマンテにも見られるもので、「ハの字型」デザインがフロントバンパー左右に。
ランボルギーニでは「サメの胸ビレ」「毒ヘビの牙」をイメージしたとのことですが、フォルクスワーゲンにも見られるデザイン的特徴でもあり、ゴルフ他も採用。

そして最新モデルのベントレー・コンチネンタルGTにも。
とくにベントレーではおよそ全車種にこれを採用するようで(ニューモデルから順次このデザインに改められている)、しかしゴルフにも採用されているところを見るに、「ハイパフォーマンスモデルに採用」「プレミアムモデルに採用」といった定義でこの「ハの字」を活用しているわけではなさそうです。

「水平」グリル

そして「水平」グリルの採用も特徴のひとつ。
フォルクスワーゲンではアルテオン、トゥアレグなど最新世代の車に顕著で(VWではヘッドライトもこのデザインに組み込まれている)、車体を幅広く見せるためか左右グリルを貫通するデザインが多く見られます。

ポルシェ・カイエンもこんな感じ。
左右の「天地に大きなグリル」を「真ん中の天地に狭いグリル」で繋ぐという手法も好んで用いられるようですね。

この手法はSUVに用いられることが多いようですが、これは「背の高いSUVを」幅広に見せ、少しでも安定感を出したり、低さを感じさせたりする意図があるのかもしれません。

テールランプ

こちらはフォルクスワーゲン・ポロ。
多角形のテールランプが採用され、その間にプレスラインが入ります。

こちらはアウディQ2。
やはり多角形テールランプ+横線、という共通項があるようですね。



ナンバープレート周辺の処理

これはけっこう前から見られる手法ですが、リアバンパーにおいてナンバープレートを取り付ける部分のくぼみの両端が「ハの字」。
リアハッチにナンバーを取り付けている場合はこの限りではありませんが、リアバンパーにナンバープレートを取り付ける場合はこのデザインが用いられることが多いようです(ベントレーは独自の処理を行なっている)。

やはりポルシェも「ハの字」。

テールランプ

テールランプについては「これから」共通化が進められるものと思われ、ブガッティ・シロンに採用された、こういった「横長」テールランプがフォルクスワーゲングループでは今後増えそうな予感。
これは「一本の」ユニットの中にスモールランプ(パーキングランプ)やウインカー、ストップランプが内蔵されるもので、なかなかにスペクタクルな光り方を見せます。

ポルシェ・ミッションE(Taycan)もこんな感じで、おそらく新型911(992)も同様のテールランプを採用する可能性が大。
スポーツモデルやプレミアムモデルへと採用が拡大されるデザインなのかもしれません。

 

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