| ”マクラーレンオレンジ”のマクラーレン600LTが公開 |
マクラーレンが先日発表した「マクラーレン600LT」の別ボディカラー(オレンジ)の画像、そして価格を公表。
価格についてはイギリス国内において185,500ポンドとなっており、これは日本円に換算すると2750万円。
日本での価格設定はこれより多少高くなるとは思われるものの(マクラーレンの日本での値付けはかなり良心的)、この価格はランボルギーニ・ウラカン(610馬力)の2970万円、フェラーリ488GTB(670馬力)の3070万円と比較して相当に競争力のある数字。
馬力こそはこれらより劣りますが、そのパフォーマンスや「カーボンだらけ(オフィシャルフォトの600LTには相当オプションが装着されている可能性もある)」の外装、なによりカーボンモノコックシャシー「カーボンモノセル2」はかなり魅力的。
マクラーレンは”さらに速い600LT”を考えている?「600LTはもっとハードコアでもいい」
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なぜオレンジ?
なお、今回公開されたボディカラーは「マクラーレンオレンジ」。
マクラーレンの企業カラーは実はオレンジで、これは「かつて、その創業者であるブルース・マクラーレンが、自身のレーシングカーに好んでオレンジを用いていた」ことが理由。
ブルース・マクラーレンの出身はニュージランド(ナショナルカラーはブラックとシルバー)で、活動拠点はイギリス(ナショナルレーシングカラーはブリティッシュレーシンググリーンとホワイト)ですが、このいずれともオレンジは関係はなく、その由来はちょっとナゾ。
オレンジは「ニュージランドを象徴するカラー」としてブルース・マクラーレンのレーシングカー用いられたとも言われますが、それとは関係なく「レースで目立ってスポンサーを獲得したかったから」とも言われ(後にホワイトがブランドカラーである化粧品会社がスポンサーになった後、マシンがホワイトになったことも)、マクラーレンの「スピードマーク(ナイキのスウォッシュマークみたいなもの)」とあわせて”永遠の謎”ということになりそう。※ただし自身のレーシングカーに国鳥であるキウイのマークを入れていたので、地元愛説のほうが信憑性がある?
マクラーレン600LTは現代最高レベルのパフォーマンスを持つクルマ
マクラーレンはLT=ロングテールをサブブランドとして展開する意向ですが、その定義は「パワーアップ」「軽量」「エアロダイナミクス最適化」。
もちろんマクラーレン600LTもそれを地でゆくクルマに仕上がっており、「パワーアップ」だとベースとなるマクラーレン570Sに比較して+30馬力。
スペック面では0-100キロ加速3.2秒(ランボルギーニ・ウラカンと同じ)、最高速度は時速328キロ(ウラカンの325km/hより高く、フェラーリ488GTBの330km/hよりはちょっと低い)。
「軽量」面ではボディパネルへのカーボン採用、軽量ブレーキシステムなどが与えられることでこれもマクラーレン570S比で96キロの減量に成功。
ブレーキシステムはマクラーレン720Sから移植されているとのことで、600LTは最新モデルだけあってほかモデルからの技術やパーツ流用など様々な「恩恵」を受けているようですね。
たしかにブレーキキャリパーは他のスーパースポーツに比較しても「肉抜き」が多く、いかにも軽そう。
マクラーレンは「P1」にて「曙ブレーキ」製のブレーキシステムを採用していましたが、600LTのブレーキも曙ブレーキ製なのかもしれませんね(ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニは”ブレンボ”製)。
「エアロダイナミクス」だと見ての通りフロント、サイド、リアに専用エアロパーツが付与され、車体後部が74ミリ延長されています。
テールランプ形状も微妙に変更されているような気も。
ランプ内側は「メッシュ」となっています。
ヘッドライトは600LT専用品。
マクラーレン675LTと。
675LTのベースは「マクラーレン650」ですが、「マクラーレン650からマクラーレン675」へのモディファイよりも、「マクラーレン570Sからマクラーレン600LT」への変更度合いのほうがずっと大きいようですね。