| シフトプログラムに不具合 |
ランボルギーニ・アヴェンタドールにリコール発表。
これは「エンジンストールの可能性」があるとしたもので、低速走行時に自動でダウンシフトする際、エンストする場合があるようです。
現在日本ではリコールの届け出はなく、今回も発表はアメリカ国内のみ(アメリカは、トヨタの”カーペット”問題でもわかるとおり、かなりメーカーに対して厳しい)。
発表はアメリカのみ、対象は1700台
対象となるのは2012-2018年モデルのアヴェンタドール(クーペ、ロードスターとも)で、生産期間は2011年3月22日~2017年10月14日までとなっており、アメリカでは1,700台が該当する、とのこと。
加えてアヴェンタドールをベースとするスペシャルモデル、つまり「ヴェネーノ」「ヴェネーノ・ロードスター」「チェンテナリオ」「チェンテナリオ・ロードスター」もリコール対象となっています。
対処については不明ですが、おそらくはシフトプログラムの書き換えですぐに改善しそう。
アヴェンタドールはランボルギーニの中でも「特別」なクルマ
現在ランボルギーニでは「アヴェンタドール」「ウラカン」「ウルス」といったラインアップがありますが、「ウルス」についてはプラットフォームがポルシェ・カイエンやベントレー・ベンテイガ、アウディQ8等と同じ「MLB EVO」。
エンジンもチューニングこそ違えどこれらと共通の「V8ツインターボ」で、その他のコンポーネント、パーツを多く共有しています。
ウラカンもそれは同じであり、プラットフォーム、エンジン、トランスミッション、サスペンション、電装系など「ほぼアウディR8と共通」。
ただしアヴェンタドールだけは別格で、V12エンジンはほかの何とも共有されず、カーボンモノコックフレームも「ウラカンにすら共有が許されない」アヴェンタドール独自のもの。
もちろんサスペンションやトランスミッションも同様で、トランスミッションについてはウラカンがフォルクスワーゲングループの「7速デュアルクラッチ」を使用するのに対し、アヴェンタドールでは同じ7速ながらも独自開発の「ISR(インディペンデント・シフティング・ロッド)」を採用し、これも「アヴェンタドールのみ」の採用となっています。
そのほか室内だとメーターやステアリングホイール、ドアインナーハンドル、各種スイッチ類に至るまでウラカンとの共有パーツはなく(ポルシェやフェラーリ、マクラーレンでは車種をまたいで多くのパーツが共有される)、いかにアヴェンタドールが”特別”であるかがわかりますね。
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