| 意外とデカかった、新型BMW X4 |
さて、BMW X4を見にBMWディーラー「Osaka BMW 千里支店」さんへ。
展示されているのはトップグレードの「BMW X4 M40i」です。
なお、新型X4の構成としては「X4 xDrive30i(スタンダード、764万円)」、「X4 xDrive30i(M Sport、814万円)、「X4 M40i(977万円)」。
M30iのエンジンは2リッター直4で252馬力、M40iのエンジンは3リッター直6/360馬力。
エンジンそのものはM30iがツインパワー・ターボエンジン、M40iがM Performanceツインパワー・ターボエンジンで、トランスミッションはいずれも8速スポーツATを採用しています。
新型BMW X4の外観はこんな感じ
新型BMW X4をパっと見て感じるのは「意外とデカいな」ということ。
それもそのはずで全幅は1940ミリ、全長は4760、全高1620ミリ。
ポルシェ・マカン、レンジローバー・イヴォークあたりのサイズ感ですね。
ただ、全長を極力抑えながらも荷室空間を最大化するためか、「リアバンパーの出っ張りを抑えた」ボディ形状。
これはアルファロメオ・ステルヴィオにも採用されている手法で、最近では他メーカーも取り入れる傾向があります。
X4のようなクーペSUVと相性が良く、塊感を演出できる手法ではありますが、本来衝撃を吸収して車体を守るバンパーの出っ張りが小さいため、場合によっては「バックドアにダメージを食いやすい」かもしれませんね。
ちなみに車体中央下部をぐっと絞り、かわりにサイドステップが出っ張った形状に。
これはアストンマーティン・ヴァンテージ、フェラーリ・ポルトフフィーノ等で見られるデザイン手法で、前後フェンダーの張り出しが大きく見え、力強いイメージを見るものに与えます(おそらくフロントタイヤの跳ね上げた泥などもガードし、ボディへの付着も防いでくれそう)。
ルーフスポイラーは中央が低く、左右が盛り上がったデザイン。
近年のBMWはこういった「カクカクした」形状でメリハリをつけることが多いようです。
そしてやっぱり大きいキドニーグリル。
グリルのサイズ、そのフレーム共に巨大で、フレーム形状やルーバー形状も立体的に。
なおキドニーグリルのフレームやM40iエンブレム、ドアミラー、そのほか金属調アクセントはマットチタン仕上げで上品、かつスポーティーな印象があります。
ヘッドライト内部も最新世代へ。
ブレーキキャリパーはブルーの「ハイパフォーマンス版」、ホイールは21インチのMライト・アロイホイール・ダブルスポーク・スタイリング718M。
チタン調マット仕上げを採用していて、かつ一部に切削加工が施され、高い質感とデザイン製を持つホイールだと思います。
ドアミラーキャップはクローム仕上げ。
ステーは長く、ミラーが横方向に突き出ているので死角も少なそう。
なお、ここで特筆すべきは「ドアミラーの下、つまりウインドウが下方に伸びている」こと。
つまりウインドウ下方向の面積が拡大されているということで、これによってSUVではありがちな「斜め下方向」の死角が少なくなっているわけですね。
かつサイドウインドウがここからリアに向けて上がってゆくことで「ウエッジシェイプ感」が視覚的に演出でき、「機能面とデザイン面との両立」が達成できることになって、これはうまい解決策を見つけたな、という感じ。
フロントのエアインテーク付近は新型X4のハイライトとも言える部分で、これはかなりイケてる、と思います。
そしてフロントフェンダー内の圧はここから抜くようですね。
7シリーズ等セダンに見られる「ホッケースティック」デザインのかわりとも言えそうですが、画像を見ると新型X5にも見られる構造です。
テールランプはおなじみの「Lシェイプ」で、立体的な3Dデザイン。
テールパイプは下辺が台形に出っ張ったデザイン。
BMWはかつてこういったところにこだわるメーカーではなかったものの、ずいぶんそれも変わってきた、ということですね。
新型X4のインテリアはこうなっている
新型X4の室内も大きく進化していて、たとえばペダルはこんな感じで非常に高いデザインを持っています。
電動シート調整スイッチもこんな感じでずいぶんオシャレに。
もちろんアンビエント照明も内臓。
全般的に「機能とデザインとの融合」がうまくなされたクルマであり、そしてそれはこれまでのBMWにはあまり見られなかったもの。
その意味においては「新世代」のクルマだとも言え、高く評価できる一台でもありますね。
他の画像はFacebookのアルバム「BMW X4」にて公開中。