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米トヨタ「全モデルにTRDモデルを設定すべき、SUVだろうがトラックだろうが全部」。米トヨタは”GR”が嫌い?

2018/12/06

| トヨタUSAはGRではなくTRDブランドを推してゆく? |

トヨタは先日「カムリ」と「アヴァロン」にTRDモデルを追加していますが、トヨタUSAの副社長であるジャック・ホリス氏は「TRDブランドや、TRDが行なっている活動を愛している。トヨタの全部のクルマやSUV、トラックにTRDモデルを発売してもいいくらいだ。いやむしろそうすべきと考えている」とのこと。

加えて同氏は「カローラTRD」の発売も示唆しています。

アメリカのTRDと日本のTRDは全然違う

なお日本にも「TRD」は存在するものの、現在はモデリスタとTRDとが併合されて新会社が設立され、トヨタ車向けのパーツを企画・販売する会社へと変化しているのが現状。
しかしアメリカのTRDは「トヨタ・レーシング・デペロップメント」の名の通り、「レース活動を行う」シリアス部門となっています。

そのためアメリカのTRDはレースに直結、日本のTRDはドレスアップパーツメーカーという相違がありますが、こうなったのは、トヨタが新しく「Gazoo racing」によってトヨタのモータースポーツ部門を統括するという構想を立ち上げたものの、アメリカがこれについてこなかったためだと思われます。

おそらく豊田章男社長は「GRを世界統一で、トヨタのレーシング部門」にしたかったのだと考えていて、そのためちょっと前までは新型スープラも「トヨタ・スープラ」ではなく「GRスープラ」となるという話もあったほどですが、おそらくアメリカ側が(TRDを重んじるがために)「GR」に反発を示したのだろう、ということですね。

よって日本ではトヨタのモータースポーツ=GR(Gazoo Racing)、アメリカではトヨタのモータースポーツ=TRDということになり、日本だと「86GR」と同じ位置付けのスペシャルエディションが、北米だと「86TRD」ということになりそう。

となるとアメリカで「カローラTRD」が発売されるとしても、それは「本気仕様」のスポーティーモデルになると思われますが、日本での「カローラTRD」はこんな感じの”ドレスアップモデル”(カローラスポーツのオプションパーツとしてTRD製品がラインアップされている)。

なお、トヨタUSAはTRDとは別に「4WDをオプションとして、より多くのモデルに設定したい」という意向も公開。
たとえば日本には設定されるC-HRの4WDモデルは北米に存在せず、そしてプリウスの4WDモデルもつい最近までラインアップになく、先日ようやく追加が発表されたばかり。

C-HRも「4WDがないから北米では売りにくい」と言われるほどなので、市場からの「4WDの要望」はかなり大きいと思われるものの、トヨタがこれに対応しないのは全くの「謎」であります。

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