| トヨタがカムリTRDの発表を予告。日本では「カムリGR」として登場? |
トヨタが来たるロサンゼルス・モーターショーにて「アヴァロン」と「カムリ」のTRDバージョンを発表する、とツイッターに投稿。
今回投稿された画像はブラックにレッドのアクセントの入るフロントリップスポイラー、ブラックのホイール(センターキャップには”TRD”文字)にレッドのブレーキキャリパーが装着されている様子が確認できますが、その詳細は今のところ不明です。
アメリカでは「GR」よりも「TRD」
発表は11/28、現地時間の午後2時5分に行われる(ストリーミング配信もあると思われる)とのことで、それまでには情報が小出しにされる可能性も。
なお、トヨタはアメリカ市場において「86TRDスペシャルエディション」を発表しており、「TRD」ファミリーを拡大させたい意向。
86TRDスペシャルエディションは、日本でも発売される86用TRDパーツを装着し、加えて専用デザインのバンパーやエキゾーストシステム、グラフィックが与えられたモデルで、「北米専用」となっています。
日本だと「GR」と「TRD」とは逆の捉えられ方?
ちょっとここで不思議に思うのは、日本だと86に「TRD」グレードやスペシャルモデルは存在せず、かわりに「86GR」「86GR SPORT」が設定されていることで、日米のGR/TRDに対する捉え方の違い。
日本でははGR=Gazoo Racingが豊田章男社長のキモ入りブランドということもあり広く活動を行っていますが、GRはどうやらアメリカでは受け入れられていない模様。
そしてアメリカでは86GRのかわりに86TRD(性格は違う)が設定されていたり、もともと新型スープラは「GRスープラ」として発売される可能性が高いと言われたにもかかわらず、結局は「GR」ではなく「トヨタ」ブランドから発売されることになりそう。
トヨタは日本においては「モータースポーツを統括するのはGazoo Racingである」と公的にアナウンスしていますが(Gazoo Racingのサイトはこちら)、米国においてトヨタのモータースポーツ活動を行っているのはTRDのようで、アメリカでは人気の高いNASCAR用レーシングカーもここで開発。
つまりアメリカではTRDこそがトヨタのモータースポーツにおける本流で、GRは「なんちゃって」と捉えられているのかもしれません。
反対に日本では正式にGR=Gazoo Racingがトヨタのモータースポーツ活動をサポートしており、TRDは「チューニングパーツ制作会社」的な位置づけで、日本とアメリカにおいては大きく両者の捉えられ方が異なっているようですね(日本のTRDのサイトはこちら)
ちなみに日本とアメリカのTRDは基本的に「関連性がなく」、日本のTRDが用意するカムリ用のカスタムパーツ(純正オプション)はこんな感じ。
たしかにこれを見ると「ドレスアップパーツ」といった感じで、その雰囲気はモータースポーツを感じさせるものではなく、やはり日本のTRDは独自というか、もしくはアメリカのTRDが独自なのかはちょっと不明。
ただ今回トヨタの公開した「カムリTRD」の画像はけっこう走りを意識しているようで、しかしカラーなどは日本の「GR」とも共通したもの。
アメリカで「GR」を押し通すのが難しいとトヨタ(日本)は判断してアメリカには自由度をもたせてTRDをこれまで通り持たースポーツの中心とし、そのかわりに「デザインだけはGRとの共通性」を持たせたのかもしれません。
そうなると米国TRD=日本のGRといった図式が成り立ち、この「カムリTRD」は日本では「カムリGR」として発売される可能性があるのかもしれない、と考えたりします。
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— Toyota USA (@Toyota) 2018年11月1日