SUVのボディ形状だとアストンマーティンのデザインを活かせない
アストンマーティンが「St. David's Day」を祝い、新型クロスオーバー「DBX」を路上へと解き放った、とのこと。
「St. David's Day(セント・デイビッド・デイ)」とはウェールズ(アストンマーティンDBXを製造する工場がある)の守護神であるセントデイビッドを祝う日のことですが、このウェールズの工場はアストンマーティンにとって「本社ゲイドンに次ぐ2番めの」工場。
アストンマーティンDBXはウェールズの工場で生産される予定
そしてこの工場は英国国防省から譲り受けた「元空軍基地跡地」となり、ここでアストンマーティンはこの新型SUV、そしてエレクトリックカーを生産する、と発表済み。
これによって700人の雇用、それに付随する経済効果が発生すると期待され、こういった工場建設に対して英国政府は格安で土地を提供する傾向にあって、アストンマーティンとしては「期待してくれた」英国政府に応える意味も兼ね、このお祭りにDBXを出動させたのかもしれませんね(ボディサイドには”ウェールズに投資して”とも書かれている。この画像の拡散によるウェールズへの投資も機械していると思われる)。
現在アストンマーティンDBXは現在「様々な環境で」テストを行っているとされ、その「忙しい」スケジュールの合間を縫って今回「セント・ウェールズ・デイ」に馳せ参じたということになりますが、前回公開された公式ティーザー画像から変更は無いように見え、しかしナンバーは「以前と異なる」ようですね。
今回のオフィシャルフォトを見るに、ヘッドライトなどの完成度が高く、これを見る限りだと「デザインはほぼ最終形態」に達していると思われるものの、その様子は「ちょっと」という感じも。
アストンマーティンがかねてより「SUVを格好良くデザインすることは難しい」と発言しているとおり、SUVをスポーティに見せるのは至難の業だと思われますが、アストンマーティン独特のフロントグリルを備えるものの、アストンマーティンのスポーツモデル(DBSスーパーレッジェーラやヴァンテージ、DB11)に特徴的な「絞り込んだサイド、そこから解き放つフレアフェンダー」はSUVで再現するのが難しいように思われ、アストンマーティンはDBXのデザインで相当に苦労しているんだろうな、と感じさせられる部分でもあります。
VIA:Aston Martin