| やはりブガッティは維持にかかる費用が膨大だ |
アメリカは自動車の保険料が非常に高価なことで知られますが、今回その「保険料が高額なクルマTOP10」が公開に。
なお、日本の場合だと任意保険の金額は「料率」によって基本が決定されることになりますが、「車両」「対人」「対物」「傷害」という区分があります。
そしてそれぞれの区分において数字が高ければ高いほど「保険料が高くなる」ということになります。
たとえば「車両」だと自分のクルマを修理するときの費用も含まれ、たとえば特殊な素材を使用していてパーツが高額であったり、修理自体が複雑でコストがかかったりという場合は料率が高くなったり、そもそも事故率が非常に高いクルマであれば料率が高くなります。
よって、事故率の高いスポーツカーは必然的に料率も上昇しますが、高額なスポーツカーになると「乗っている人の年齢層も高く」事故が少ない場合もあるので、むしろ料率が「高くない(低いとは言えない)」場合も。
アメリカで保険料が高いクルマはコイツらだ
ここでそのランキングを見てみようと思いますが、一般に保険料が高いことで知られるフェラーリやランボルギーニ、マクラーレンが含まれず、「取れていないデータ」があるのかもしれません。
なお保険料については平均値を取っていると思われるものの、十分なサンプルが集まっていない場合があるとも考えられ、あくまでも「参考」と考えたほうが良さそうです。
1.ブガッティ・シロンスポーツ 110Ans
そして今回公開された「もっとも保険料が高いクルマ」につき、1位はブガッティ・シロン・スポーツ110Ans。
これはブガッティ110周年記年限定車となり、特別なパーツが多数使用されている(つまり修理代金が非常に高い)ことがその理由かもしれません。
そしてその保険料とは驚愕の「年間560万円」。※ただし4億円近いクルマなので、車両価格に比べると高くはない
ブガッティはそもそも点検含む維持費が相当に高いことで知られますが、「買う」「維持する」両方においてかなりハードルの高いクルマだと言えますね。
保険料含む年間の維持費だと、乗り方にもよりますが「1000万円くらい」はかかる可能性もありそうです。
2.日産GT-R
日産GT-Rはかなり事故率が高いことで知られ、かつ登場初期はメンテナンスについて非常に細かい指定があり、維持費も同様に高額なクルマ。
ぼくが以前にGT-Rを買いに行ったときにはまず維持費の説明を最初に受け、金額とともに「これくらいの金額で、フーガの9倍かかりますけど、それでも商談進めます?」というスタンスだったのを思い出します。
その金額は年間45万円、とのこと。
3.メルセデス・マイバッハS650
マイバッハもまた生産量が少なく、そして高価なパーツを使用しているクルマ。
その保険金額は年間44万円。
4.ポルシェ・パナメーラ
そして保険ランキングになると高い確率で出てくるのがポルシェ・パナメーラ(ポルシェはパーツ代が高い)。
その保険料は年間で33万円、とのこと。
5.メルセデスAMG GT R
これまた事故率が高そうなクルマで、その保険料は41万円/年。
これも生産台数が少なくパーツ単価が高いこと、そしてパーツの多くにカーボンファイバーを使用していることがその理由かも。
6.BMW M760i xDrive
やはりこういったリストになると高級車がずらりと顔を揃えますが、BMWも6位にランクイン。
V12ツインターボエンジンを持ち、この修理コストが大きいのかもしれませんね。
年間の保険料は41万円です。
7. BMW i8
7位はBMW i8で年間保険料41万円。
事故率は低そうですが、やはり車体(プラットフォーム)がカーボン製ということ、そしてエレクトリックということで(とくにバッテリー交換時の)修理代金がかさむのだと思われます。
ぼくは以前にBMW i3に乗っていましたが、その「車両」料率クラスが同じ理由で非常に高く、エコカーなのにスーパーカーと同じ料率だったことを思い出します。
8.メルセデスAMG S65
今回の「高額保険料ランキング」ではメルセデス・ベンツが多数を占めますが、意外と事故率が高いのかもしれません。
さらにS65の場合はV12エンジンを搭載しており、ここも大きく影響していそう。
メルセデスAMG S65の年間保険料は40万円。
9・メルセデスAMG SL63
そしてやはりメルセデスAMG、ただしV8ツインターボ搭載のSL63。
なんとなくなイメージですが、SLの事故は多そうだ、という印象を持っています。
そして年間保険料は39万円。
10.メルセデス・ベンツS560 4MATIC
そしてまたまたメルセデス・ベンツですが、こちらの保険料は39万円。
以上、「米国で保険料の校歌なクルマTOP10」でした。
なお、別の統計では「テスラの保険料がかなり高い」というものもあり、これはやはり「EV」ということが理由だと思われます。
これから時代は「エレクトリック化」を迎えるものの、修理代金や保険料の高騰という形で消費者に負担が課せられる可能性もあり、ここは行政と保険会社とでなんらかの調整をつけてほしいところでもありますね。