| 両者の共通性は高く、チューナーとしては「オイシイ」市場かも |
ドイツのチューナー、マンハートがBMW Z4向けのチューニングプログラムを自社のFacebookページにて公開。
ただしそのチューンの範囲は大きくなく、最大のカスタムは「グラフィックパッケージ」。
これはマンハートのアイコンとも言える「ゴールドのストライプとゴールドの縁取り」を与えたもので、しかし考えようによっては「ほかのどんなカスタムよりも効果的」なのかも。
そのほかだとフロントにスプリッター追加、ホイール交換にローダウンがなされているように見えますね。
マンハートの実力は間違いない
なお、マンハートは実際のところ「見た目だけ」のブランドではなくパフォーマンスもガツンと向上させることができるブランドであり、BMW M2のエンジンを145馬力アップさせるチューニングパッケージを公開。
これについてはエンジン本体はノーマルのまま、「ECU」と「カーボン製エアインテークシステム」「自社製オリジナルマフラー」 のみで550馬力化を達成したとしていて、かなりコストパフォーマンスが高そうではありますね。
そのほか、ランボルギーニ・ウルスを640馬力から812馬力にまでパワーアップさせるなど、その技術は確かだと言えそう。
かつ、ニューモデルに対しても積極的に取り組む様子も見られ、おそらくは新型Z4についてもすぐにパフォーマンスをアップさせるメニューを発表してくれるものだと期待しています。
実際にBMW Z4の出力を引き上げるチューナーも
なお、マンハートとは別にDahlerもBMW Z4のチューニングプログラムを公開しており、こちらはエンジンパワーを60馬力向上させ、最高速度を時速250キロから300キロに引き上げた、と発表しています。
チューニング詳細について触れられてはいないものの、大径ホイール装着にフロントスプリッター追加、リアディフューザー交換、そして大口径テールパイプを持つエキゾーストシステムが(動画では)確認できます。
Z4用カスタムパーツはGRスープラにも転用可能?
ここで気になるのがBMW Z4向けのパーツはどれくらい新型スープラに流用できるのか、ということ。
BMW Z4とトヨタ・スープラは共同にて開発され、生産工場も同じ。
エンジン、トランスミッションなど多くを共有しますが、となるとZ4用としてサードパーティーが提供するエアクリーナーやECU、スロットルコントローラーあたりはそのまま流用できそう。
そしてよく見るとZ4とスープラとのテールパイプの「位置」は良く似ており、もしかするとテールパイプ以外のエキゾーストシステムは「共通」で、BMW Z4用のマフラーが新型スープラに使えるのかもしれません。
上がスープラ、下がZ4ですが、たぶんエキゾーストパイプの位置は「同じ」(つまり同一のエキゾーストシステムを持っている)。
サスペンションについても共通性は高いと考えられ、ダンパーやスプリングは「共通」である可能性もあって、Z4にはあってスープラにはない「エンジンルーム内の補強パーツ」はスープラに流用できそう(シルバーの”棒”)。
そのほか外装ではドアミラーが共通しているようですが、まだまだ探せば「共通パーツ」が見つかるかもしれません。
ただ、ふと思うのは、BMW Z4よりもトヨタ・スープラのほうが数が出そうで、チューナーとしてはスープラ向けにパーツを開発したほうがいいのではないかと思うことも。
そうすれば自動的に「Z4に対応」するパーツも出てくるので、「スープラとZ4」をあわせると、ここ最近のスポーツカーとしては例外的に大きな市場になりそうでもありますね。