| そのタイムは7:40.1。わずか3年で10秒も短縮 |
長い間沈黙を保っていたルノー・メガーヌR.S.
しかしながら今回突如としてホンダ・シビック・タイプRの持つ「ニュルブルクリンクFF最速記録」を破り、王者に返り咲いたと発表しています。
なお、「ルノー・メガーヌR.S.」「シビック・タイプR」「フォルクスワーゲン・ゴルフGTI」の3車は、長らくニュルブルクリンクFF最速の座をかけ、抜きつ抜かれつを繰り返してきましたが、新型(FK8)シビック・タイプRが7:43.8を記録し王座奪還したのちはライバルたちも沈黙していたわけですね。
近年のラップタイム向上は著しい
なお、「市販車総合」タイム同様、ここ数年でFF車のニュルブルクリンクにおけるラップタイムは大きく縮まっており、それまで「FFニュル最速」だったルノー・メガーヌR.S.トロフィー275Rの持つ7:54.36を、2015年にシビック・タイプR(FK2)が7:50.63にて破ったことから抗争が勃発。
その翌年にはフォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツSが7:49.21でシビックを撃破しています。
さらにゴルフGTIは7:47.19まで自身のタイムを縮めるも、新型シビック・タイプRが7:43.8にて王座を奪還していたのが昨日まで。
そして今日からの「ニュルFF王者」はルノー・メガーヌR.S.の手に再び渡ったということになりますが、このタイムを記録したのは限定モデルの「メガーヌRSトロフィーR(Megane RS Trophy-R)。
これまでルノーやフォルクスワーゲンがニュル最速を記録したクルマもやはり「ハードコアな限定モデル」であったのに対し、ホンダは通常版のシビック・タイプRで挑んでいたのは評価に値する部分かもしれませんね。
このメガーヌRSトロフィーRについては、メガーヌRSの280馬力よりも高い296馬力を発生し(”R”のついてないメガーヌRSトロフィーと同じ)、しかし重量を130キロ削るなど大幅な軽量化を実施。
軽量化の内容については不明ではあるものの、フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツS同様にリアシートが取り外されているのは間違いなさそう。
そのほか、リア/リアサイドウインドウが樹脂製に改められるなどの変更があると思われますが、安全性や強度の観点からロールケージも追加されている可能性も高そうですね。
なお、これにはホンダも黙っていないと思われ、現在プロトタイプが目撃されている「軽量なハードコア版」シビック・タイプRにて、メガーヌRSトロフィーRを迎え撃つことになるのだろう、と考えています。
それでは動画を見てみよう
ルノーは今回、ニュルブルクリンク最速(FF)タイムを記録した証拠動画「Renault Mégane R.S. Trophy-R 2019 Nürburgring Nordschleife lap record」を公開。
これを見ると、相当に足回りが締め上げられているように見えますね。