| 911カレラSの性能も、もはやスーパーカーに肉薄するまでのところに来ている |
さて、今回は新型ポルシェ911の外装を紹介してゆく「後編」。
正直なところこれほど大きくデザインが変わった911はこれまでになく、何から何までもが「新しい」911。
その印象はまぎれもない911であり、しかし過去と未来とをしっかりつなげている、というもの。
今回もそのデザインを画像とともに紹介してゆきます。
ポルシェはいつもナンバープレートの位置がマズい
イキナリですが、新型911の「これはちょっと」と思った部分。
画像の通り「フロントのナンバープレートについて」、かなり高い位置に取り付けられていて、これはもし購入して納車されることになったらまっ先になんとかしたい部分です。
フロントバンパーの「もっとも前に出ている部分」よりも上にナンバーがあるのはちょっと問題があり、ステーを自作して可能な(そして合法な)限り「下に」移動させたいところですね。
これは実際に、ぼくが997世代の991を購入した際も真っ先に手を付けたの部分。
いずれの世代の911にオーナーにとっても共通の悩みだと思われますが、992では「フロントカメラ」を装着していると一定以上ナンバープレートを下げることができないようですね。
ブレーキキャリパー、ローター、ホイールについてはこれまでと特段変わった何があるわけではない模様。
これらは新型911において、数少ない「大きな変更がない」部分です。
そして衝撃のテールランプ。
なお、中央にある「PORSCHE」文字は、911カレラの性格を考慮してか「キラキラのクローム」ではなく、アルミ風のちょっと光沢を抑えた上品なフィニッシュです。
992から「911」のフォントが昔風に変更となり、それが筆記体の「Carrera」と組み合わせられるというオシャレな仕様に。
そして光るとこう!
テールランプ内部の構造はかなり複雑で、腕時計で言う「ギヨシェ加工」のような意匠が見られます。
とにかく細部にまで行き届いた配慮が見られ、それは「高級車」であるパナメーラ以上という印象も。
フロントのポジションランプが光ったところ。
「ルーバーにインテグレートされる形状を持つ」ストップランプ。
なぜここまでその形状にこだわったのか、未だにそれは謎。
そしてこのルーバーは「一本一本の中にマットクロームの加飾がはめ込まれている」という仕様を持っています。
テールパイプも同様ですが、とにかく到るところの仕上げに「これまでに比べ、ひと手間づつ追加」されていると感じさせる部分です。
もう一台の911のほうのルーバーは「クローム」ではなく「グロスブラック」。
新型911ではこういった細かい部分の相違そして選択も楽しめそうです。
なお、サイドウインドウモールはホワイトの911では「ブラック」、ブルーの911には「アルミ調」が採用されており、これはボディカラーとの組み合わせ次第でそうとうな印象の変化を演出できそう。
そして画像では説明が難しい、ドーンと張り出したリアフェンダー。
992から「全車ワイドボディ」となっていますが、とにかくマッスルな張り出しです(やはり993ターボを連想させる)。
タイヤは前後ともツライチ(石の跳ね上げが心配なくらい)、そしてホイールハウスとのクリアランスもかなり小さく、これだと「車高を下げたい」と思う人は居ないかも。
そしてフロントフェンダーの張り出しも強烈。
おかげでフロントバンパーの先端が(相対的に)尖って見えるほどです。
こうやって見ると全体的に「厚み」がかなりあることもわかります。
なお、新型ポルシェ911の全長は4520ミリ、全幅1850ミリ、全高1300ミリ。
991.2(カレラS)の全長は4510ミリ、全幅1810ミリ、全高1295ミリなので、992ではやはりサイズアップしていることになりますが、992のほうが「ボディ下半分」のマスが大きく、よって「車体が分厚く」見えるのかもしれません。
こちらはショールームに並んだ991.2世代の911カレラTと。
やはり992のほうが「分厚く」見えますね。
そして、フロントが分厚く見える理由の一つである、縦方向にサイズが拡大されたフロントグリル。
ルーバーは電動による「シャッター式」です。
その他の画像はFacebookのアルバム「PORSCHE 911(992)」にて保存中。
今回にて新型911(992)の外装レビューは一旦終了ですが、次回は内装の紹介、そして間をおいて試乗レビューをお届けしたいと思います。
なお、全体的な雰囲気については撮影してきた動画のほうが参考になるかもしれません。
こちらはホワイトのカレラ4S。
こちらはブルーのカレラS。
こちらは991.2世代の911カレラT。
新型911が発表されたといえど、どの世代の911も変わらぬ魅力を発揮している、と確信させてくれます。