| ヴァルキリーは150台の生産に留めるものの、派生モデルの発売でこの”逸失利益”を取り戻す |
アストンマーティンCEO、アンディ・パーマー氏いわく、「ヴァルキリーの目算を誤った」とのこと。
これはCarSalesに対して語ったもので、「もっと売れたのに、限定台数が少なすぎた・・・」という意味のようです。
なお、ヴァルキリーの価格は約5億円で、その限定台数は150台。
つまりこれだけで「750億」の売上ですが、アンディ・パーマー氏によると「この6倍は売れた」とのことで、そうなったときの売上は4500億円。
つまり3750億円を「取りこぼした」ということになりますね。
アストンマーティンはヴァルキリーの需要を正確に予測できなかった
なお、アストンマーティンがヴァルキリーの計画をはじめたとき、その生産台数はわずか24台もしくは59台という予定。
これは「厳しく生産台数を絞る」という意味ではなく、「それくらいしか売れないだろう」というところから出てきた数字であったようですね。
なお、「24」はル・マン24時間、「59」はDBR1がル・マンで優勝を飾った1959年だと思われます(ヴァルカンの”24台”は、当時の007映画の24作目を記念して決定されている)。
そこから「今のアストンマーティンなら100台はイケるんじゃないか」「難しいかもしれないが、150台にチャレンジしよう」ということで最終的には150台という数字が決定されるものの、フタを開けてみると注文が殺到。
この勢い、そして集まった購入希望数から出てきたのが「900台」だと思われます。
ただ、アンディ・パーマーCEOは「いかに需要があろうとも、”151台以降”は作らない。それが約束だからだ」。
ただし、ヴァルキリーは「150台」にとどまるものの、「ヴァルキリーの派生」はこれからどんどん登場するとも語っており、つまりアストンマーティンは「本来売れるはずだった750台」を別の形で売るということに。
なお、ヴァルキリーよりもややトーンを落としたハイパーカー、AM-RB003改「ヴァルハラ」は限定500台(価格は1億5000万円)という設定ですが、こちらも当然ながら一瞬で完売しています。
アストンマーティンの新型ミドシップスポーツ、AM-RB003の名称は正式に「ヴァルハラ」になると発表。限定500台、1.5億、1000馬力のハイパーカー
ハイパーカーは今や「もっとも成長しているセグメント」
そしてケーニグセグにおいてはその価格3億円の「ジェスコ」がわずか5日で125台が売れたとも語っており、ハイパーカーの世界的な需要の高まりは天井知らず。
ケーニグセグ・ジェスコの価格は3億円。にもかかわらず「5日で125台、375億円分が売れた」。さらにハイパーな「ジェスコ300」もスタンバイ
ケーニグセグはこれに満足せず、サーブの元親会社であるNEVSと提携を行うことで資金と生産設備を手に入れており、年間2,000台程度のハイパーカーを生産する、とも。
ハイパーカーを購入する人がこれだけ居るというのは驚きでしかありませんが、「富の集中」が叫ばれる状況を考えると、「同じ人が」何台も購入しているのかもしれませんね。
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VIA: Carsales.com.au