| ロレックスのスポーツモデルには「価格上昇神話」がつきものだ |
自動車の支払い方法では一般的なとなった「残価設定ローン」。
これは「売却時の買取価格」を想定し、その買取価格を差し引いた金額のみをローンで支払う、というもの。
つまり、1000万円の車を買おうとしたとき、3年後の売却価格が500万円という設定であれば、500万円分だけを分割して支払えば良いというもので、かなり割安にクルマが買える方法です。
そして、その期間が過ぎれば「クルマを売却してチャラにする」「残価を払ってクルマを買い取る」といった方法が選択可能。
ただ、ここで注意が必要なのは、「分割手数料は1000万円(購入総額)に対してかかる」ということ、「乗り方が悪く、コンディションが(予想より)低下すれば、設定期間経過後の売却価格が予定より低くなることがある」ということ、「残価は車両本体価格に対して設定されるので(ポルシェのように)オプションが高額なクルマは支払い負担も予想より大きくなる」こと。
それでも、「とうてい手の届かない」クルマを割安に手に入れることができる手段であることには間違いなく、積極的に活用したい支払いプランでもありますね。
一部リセールの高い腕時計ではクルマと同じ販売方法も成立
そんな残価設定ローンですが、最近では「腕時計」にも適用されるようになり、腕時計購入のハードルが大きく下がっているようです。
ざっと対応しているショップを見てみると、「松田宝飾」「腕時計本舗」「ブランドオフ」といったあたり。
いずれも条件等があるようですが、松田宝飾の場合だと「新品もしくは未使用のロレックスのみ」が対象となっていて、据え置き価格(残価)は最高50%にまで設定可能。
比較の例としては下記のように掲載されています。
一般的なクレジット | 残価設定型クレジット(50%) |
毎月の支払い:40,900円 | 毎月の支払い:26,700円 |
支払総額・・・1,475,600円 | 分割・据置払手数料・・・262,360円 |
第1回・・・44,100円 | 第1回・・・27,860円 |
第2回~36回・・・40,900円 | 第2回~36回・・・26,700円 |
最終回・・・700,000円 |
なお、残価設定型クレジットの「最終回」についてですが、選択肢としては下記の3つ。
1.商品を返却・・・その時点での買取査定を行って差額を決済
2.そのまま使う・・・最終回の代金を分割で支払い
3.一括で購入・・・最終回の代金を一括で支払い
場合によっては「お金が返ってくる」ことも
なお、ロレックスはほぼ毎年、価格改定によってガツンと値段を上げてくるので、3年保有していると価格改定、そして価値の上昇によって「相場」が上昇することも。
松田宝飾によると、2016年2月に870,000円で購入した116610LNが2019年2月には900,000円の査定となっており、その「差額」が戻ってきた、という例も。
たしかにロレックスは「1年前の買値が今の売値」になっていることが多く、こういった例も珍しくないかもしれませんね(ただしクルマとは異なり、腕時計の場合は大きく”見た目の”コンディションが査定に左右するというか、ほとんどそこに集中するので、丁寧に使用しないといけない)。
参考までに、ここ2ヶ月ほどは若干の円高に触れていて、よって今後入ってくるロレックスは「若干仕入れ価格が安い」と思われ(よって店頭価格もやや下がる)、ここしばらくと同じような「価値上昇」は望めないかもしれないな、と考えたりします。