| 一方、先行発売されると言われる北米のトヨタディーラー「何も聞いてない」 |
ベストカーによれば、「Tjクルーザーの発売が確実」とのこと。
記事では「当面は北米専用」「エンジンは2リッターと1.8リッターハイブリッド」「12月から予約開始」としており、国内投入はC-HRの販売がもう少し落ちた後に行うのでは、と見ています。
なお、既報の通りC-HRの販売は下落傾向にあり、数ヶ月前にホンダ・ヴェゼルに逆転されることに。
この理由はいくつかあると思われますが、ひとつは「デザインが斬新だったので飽きられやすかった」。
反面、ホンダ・ヴェゼルはシックで上品なデザインを持っていて、こちらは飽きられずに安定して売れ続けているわけですね。
そしてもう一つの理由が「RAV4の登場」。
RAV4にC-HRが食われているのではという見方が多く、しかしぼくは両者のデザイン、そしてボディサイズは競合する範疇にはなく、かつヴェゼルが「食われていない」ことを考えると、C-HRがRAV4に食われたのは極小で、単にC-HRが「飽きられた」んだろう、と考えています。
トヨタTJクルーザーはそんなに大きくない
それはさておき、このトヨタTjクルーザーですが、これは2017年の東京モーターショーにて公開されたコンセプトモデルで、ボディサイズは全長4300ミリ、全幅1775ミリ、全高1620ミリ(意外と小さい)。
ただ、北米だとこのサイズは「シティコミューターくらい」で、とうていSUVとしては受け入れられるサイズではなく、よって北米中心に考えられるのであれば「もっと大きくなる」んじゃないかと考えているわけですね。
加えてTjクルーザーはその名称、無骨なルックスからして「FJクルーザーの再来」とも捉えられており、となるとますます「このままでは小さい」ということにもなりそう。※FJクルーザーは全長4635ミリ、全幅1905ミリ、全高1840ミリ
もしくは、このFjクルーザーはBMW X2やアウディA1シティカーヴァー、メルセデス・ベンツGLBのように「都市部で、アクティブなカップルや単身者が利用する」ということを想定し、アウトドアアクティビティに対応するクルマとしては「FT-4X」を別途発売するのかも(装備もこちらのほうがアウトドア向き)。
なお、TJクルーザーとは、「TOOL-BOX」のT、クルマに乗って出かける楽しみを表現した「JOY」、さらにトヨタのSUV(ランドクルーザーなど)に使用されてきた「クルーザー」をプラスしたもの。
ちなみにぼくは「スポーツカーとSUVとハッチバック」くらいにしか興味長いのですが、このTjクルーザーには興味津々。
かつてホンダ・エレメントに乗っていたことからも、こういった「道具っぽい」クルマは大好きで、なおかつ直線的なデザインを持つクルマに惹かれる傾向もあるわけです。
ちなみにTjクルーザーのプラットフォームはC-HRやRAVと同じTNGAだと言われていますが、トランスミッションやエンジンも最新のものが組み合わせられ、RAV4同様に「フルTNGA」となるのかも。
TJクルーザーのインテリアはこうなっている
なお、Tjクルーザーの内装はこんな感じ。
「フルフラット」になるところ、簡素な内装を見るに、「プロボックス」を連想するのはぼくだけではないはず。
ただ、両側スライドドアを採用するなど、使い勝手はかなり良さそうですね。
こうやって見ると、SUVというよりはミニバンに近い考え方なのかもしれません。
「アウトドア用」と割り切るならばこれでも問題はなさそうですが、もし「街乗り」と考えると、もうちょっと快適装備、インフォテイメントシステムなどの充実が必要となりそう。
見る限りでは、欧州、日本では人気が出そうに思えるものの、アメリカでは「サイズ」「豪華さ」という観点から販売を伸ばすのは難しい、という印象も。
であれば日本と欧州をメインマーケットと割り切り、シンプルなまま訴求力のある価格で発売してほしいものだ、とも思います。
なお、「当初は北米で」と言う割には北米のディーラーは「何も聞いていない」、しかし日本のディーラーは「10月にアウトラインの説明、11月に詳細の説明を受け、12月に予約開始、2020年に発売」というタイムラインを示されているという報道もあり、やはりメインマーケットは日本なのかもしれませんね。※ここまで言われていて、日本でも何もなければ驚かされる
VIA:Bestcar