| 気軽には乗れない、「カーペットまでホワイト」 |
ロールスロイスが、ワンオフにてカスタムされたカリナンを公開。
これはペブルビーチにてお披露目されたもので、カーコレクターであるマイケル・フックス氏へと納車されるクルマだそう。
ボディカラーはマイケル・フックス氏の指定による「フックス・オレンジ」で、会場ではロールスロイスCEO、トルステン・ミュラー・エトヴェシュ氏自らがアンヴェールしたと伝えられており、それだけマイケル・フックス氏が重要な人物であることがわかります。
カーコレクター、マイケル・フックス氏とは?
そして「マイケル・フックス」って誰よ?ということになりますが、同氏は低反発マットにて財を成したと言われる米国のビジネスマンで、数々のクルマを所有することでも知られる人物。
同氏は毎年のように、ペブルビーチにて「新しく納車される」カスタム済み車両を公開するのが常となっていますが、昨年は”世界で最もカスタム費用がかかっている”と言われるマクラーレン・セナがお披露目されています。
そしてその前の年は「フックス・アカシア」にペイントされたロールスロイスも披露。
さらには同じ内外装の仕様を持つマクラーレン720Sも同時公開。
そのコレクションにはロールスロイスが多く、以前にはこんな仕様のロールスロイスも納車済み。
ボディカラーは常に同氏の指定による専用色で、「なんとかフックス」「フックスなんとか」という名称が付与されています。
そして、インテリアには多くの場合、ホワイトを選ぶことも特徴ですね。
そしてこちらはマイケル・フックス氏のガレージ。
同氏は非常に優れた人格を持つことでも知られ、チャリティ活動にも熱心(自分のコレクションをそこに駆り出し、集客にも繋がえている)だとされていますね。
ロールスロイス・カリナン「フックスオレンジ」はこういった仕様を持っている
そしてこちらが今回公開されたカリナン・フックスオレンジ。
発表時にロールスロイスCEO自らが「フックス氏は非常に重要な人物」と紹介しており、10年以上も継続して発注を行っていること(たぶん毎年数台)、常に斬新なカラーや素材にてオーダーを行い、ロールスロイスの可能性を拡大していることを高く評価しているもよう。
実際のところ今回のオレンジ然り、これまでのピンクやイエロー、ミントといったカラーも、ロールスロイスが「純正カラー」として採用するには勇気が必要で、しかしこうやって顧客がオーダーした車両であれば「ノーリスクにて」ロールスロイスはこれらを作成し、こうやって「カスタムの可能性」を潜在顧客に示すことができるわけですね。
なお、このペイントは「フロリダ産オレンジ」をイメージしたもの。
7層ペイントとなり、時間をかけたハンドポリッシュにて仕上げを行っている、とのこと。
実際にロールスロイスの塗装面は、通常の車のように「ゆず肌」が見られず、文字どおり「鏡面」となっており、この「フックス・オレンジ」について、それはもう美しい塗装面を持っているのだと思われます。
スピリット・オブ・エクスタシーは「クリスタル」。
キーには内装に使用されるものと同じレザーが貼られています。
そしてメインのインテリアカラーは「アークティックホワイト」、そしてアクセントはもちろんフックス・オレンジ。
カーペットもホワイトにオレンジ。
ウインカーやシフトレバーにもホワイトレザーが巻かれ、オレンジステッチ。
スペック自体は通常のカリナンと変わらず、エンジンは6.75リッターV12、出力は571PS。
今回、ロールスロイスは「パステルコレクション」もペブルビーチにて発表しており、華やかな彩りにて会場に華を添えることになりそうです。