| どうやらアバルトは日本と海外との価格差が大きいようだ |
アバルト595にニューモデル、「アバルト595ピスタ(ABARTH 595 Pista)」が追加。
「ピスタ」といえばフェラーリ488ピスタを連想しますが、ピスタは”サーキット”を意味するイタリア語で、つまり595ピスタはサーキットを意識したモデル、ということになりそう。
ちなみにアバルトはかつて「695トリブート・フェラーリ」を発売したことがあってフェラーリとは縁の深いブランドですが、フェラーリがFCA(フィアット・クライスラー)から独立したのちは法規上の別会社となってしまったので、一定の距離を置いているようですね。
エンジン特性は「コンペティツォーネ」と「トゥーリズモ」の中間?
このアバルト595ピスタはその名に恥じず、新しいギャレット製ターボを装着し165PSを発生。
そのほかレコード・モンツァ製のアクティブエキゾーストシステム、コニ製FSDリアサスペンションが装着されています。
なお、「レコード・モンツァ」の名称の起源は1959年のFIAT Abarth 750 Record Monza Zagato。
フィアット600をベースに速度記録達成のために作られ。実際にモンツァにて記録を達成したことから「レコード・モンツァ」の名が与えられたとされています。
なお、現在販売されているアバルト595コンペティツォーネは180馬力、アバルト595トゥーリズモは165馬力なので、スペック的には5959トゥーリズモに近いと言えそう。
ただしこの新型ターボはコンプレッションレシオを下げて燃焼室の温度を下げたといい、2,250回転でピークトルク(230Nm)を発生することが特徴。
なお、595トゥーリズモのピークトルクは210Nm/2,000回転、595コンペティツォーネは230Nm/2,000回転なので、エンジン特性としては595トゥーリズモと595コンペティツォーネとの中間といったイメージのようです。
なお、価格は英国で19,135ポンドだとアナウンスされており、邦貨換算だと290万円ほど。
現地でのほかの595の価格は未調査ですが、日本の595コンペティツオーネの376万円、595トゥーリズモの359万円に比べるとかなり安価な設定です(アバルトの内外価格差がけっこう大きいのかも)。
そのほかブレーキディスクもサイズがアップされ、フロントは284ミリ、リアは240ミリ。
リアには「Pista」のバッジ。
ボディサイドにはアバルト70周年記念バッジ。
アバルトは1949年に、カルロ・アバルトにて創業され、主にフィアットのクルマを改造してレースに参戦していましたが、その後フィアットに吸収され、フィアットのハイパフォーマンスカー部門という位置付けです。※アバルトの歴史については公式サイトに解説あり
ブレーキキャリパーは「コンペティツォーネ」のレッドではなく、「トゥーリズモ」同様のブラック。
アバルト595ピスタのインテリアはこうなっている
そしてアバルト595ピスタのインテリアについては、標準装備としてフラットボトムステアリングホイール、ピークトルクを引き出すスポーツボタン、パワーステアリングとスロットルレスポンスの調整機能、パドル着きMTAギアボックス、スポーツシート、7インチHDインフォ底面とシステム、DABデジタルオーディオなど。
シートバックには70周年ロゴ、そしてシート生地はアルカンターラ。
現在のところ日本への導入は未定ですが、なかなかに魅力的なモデルですね。
アバルト595もやはり、ぼくにとって「いつか」は手に入れるべきモデルでもあり、どこかで必ず購入するタイミングが訪れるだろう、と考えています(買うならコンペティツォーネ)。
やはりその快音に惹かれていて、かつそのアグレッシブなルックスは「こんなクルマに乗れたら楽しいだろうな」と思わせるものですね。