| さすがにこれはちょっと高い |
最近はハイブランドにおいて多数のコラボが見られますが、今回はまさかの「フェンディと吉田カバン(ポーター)」とのコラボレーション。
発売はフェンディから行われているのでフェンディ側が持ちかけたのだと思われ、これにはさすがに驚きを隠せません。
なお、吉田カバンはMARNI等いくつかのハイブランドとのコラボレーションを行っているものの、フェンディとの場合はあまりにかけ離れた価格差、そしてポジションの相違から「接点がない」ともいえるわけですね。
フェンディ×ポーター バゲットはサイズ二種類
こちらはフェンデイ得意の細長い小型バッグ「バゲット」。
生産国は日本だとされているので、吉田カバンがフェンディに生地を提供してフェンディが製造したのではなく、吉田カバンが「フェンディブランドでOEM生産を行った」ということになりそう。
カラーはシルバー、ブラック、レッド、ブルーがあり、もちろん生地は「あのポーターのナイロン素材(Porterナイロン)」。
ちなみに価格は258,000円に設定され、吉田カバンから発売されるウエストバッグの20倍くらいですね。
そしてかなり大きなバゲットもラインナップされ、こちらは「ブラック」のみ。
価格は305,640円です。
ミディアム ピーカブー フェンディ×ポーター
こちらもフェンディの人気シリーズ「ピーカブー」をポーターの生地にて作ったもの。
価格は438,430円と異常に高い設定ですが、それでも「フェンディ単独」よりはずいぶん安い設定です(フェンディ自身のバッグは上質な皮革を使用しているので、素材の分だけ高価になる)。
なお、コラボの証となる「スペシャルタグ」はこんな感じ。
現在「バゲット」は予約受付中、「ピーカブー」は販売中。
こういったブランド間コラボは「ルイ・ヴィトン×シュプリーム」のように一瞬で売り切れる事が多いものの、ピーカブーはさすがに高すぎるのか、まだまだ在庫があるようです。
なぜブランド間コラボが人気に?
こういった「ブランド間コラボ」については、老舗ブランドが新しい客層を取り入れるために行うことが多く、たとえば客層が高齢化したルイ・ヴィトンが、若年層の取り入れを狙ってシュプリームとのコラボを行ったのが好例。
実際にルイ・ヴィトンの客層はすっかり入れ替わり、お店にいるのは10代や20代の若者ばかりになっていますが、これは「旧来の」顧客からすると嘆かわしい自体なのかも。
ただしこういった(旧い)顧客はいずれ歳をとって製品を買わなくなるので、ここで「かつての客層を切り捨てて」若い顧客を取り入れ、その若い顧客たちとともに成長することをルイ・ヴィトンは選んだのでしょうね。
なお、フェンディは現在ルイ・ヴィトン筆頭のLVMHグループに属し、LVMHグループの方針に従ってこういったコラボには非常に熱心。
数年前に吊り目のグラフィックでおなじみの「バッグ バグズ」で一斉を風靡しています。
その後は徐々に価格帯を上げており、現在は自ら大ヒットシリーズのバッグ バグズを捨ててシックな路線に転じ、LVMHグループ内での「渋線」を担当しているようですね。
VIA:FENDI