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世界最速の和製ハイパーカー「アウル(OWL)」が3.5億で販売開始!出力なんと2012馬力、0-100km/h加速は1.69秒、最高速は400km/h

2019/11/13

アスパーク・アウル

| まさか本当に発売にまでこぎつけるとは |

数年前からその開発が公表され、評判となっていた和製ハイパーカー、「アウル(OWL)」。
今回ついに発売が開始され、最終スペックとして0-100km/h加速(0-60mph、正確には0-96km/h)1.69秒となることが公開に。
アウルは4モーターを持つピュアエレクトリックカー(BEV)ですが、これはテスラが新型ロードスターにて掲げる目標タイム「1.8秒」、そしてリマックが最新モデルにて達成すると主張している「1.85秒」よりも速い数字であり、市販車というくくりだと、”あらゆるクルマの中で世界最速”。
なお、ガソリン車、ハイブリッド車だとブガッティ・シロン、フェラーリSF90ストラダーレの「2.5秒」が最速となっています。
ちなみにアウルの出力は2,012馬力で、こちらもリマックC_Twoやピニンファリーナ・バッティスタの1,900馬力をアッサリ超えることに。

なお、このアウルを開発・発表した「アスパーク」は大阪本社の、主に人材開発・派遣を主業務とする会社です。

リマック C_Two登場。1888馬力、0-100キロ加速1.85秒をマークし現在のところ「世界最速」

アスパーク・アウルの凄さは加速だけではない

なお、アスパーク・アウルの真価は加速だけではなく、その「最高速」にも。
なんと時速400キロに達するとされ、こちらは「世界最速」ではないものの、ごく一部のクルマしか到達できない領域であるのは否定できない事実(しかもEVで、となるともっと少ないクルマのみ)。

さらに64kWhリチウムイオンバッテリーのおかげで一回の満充電当たり走行可能距離は450km(NEDC)をマークし、十分な実用性を誇ります(このクルマを日常的に乗る人がいれば、ということですが。なお後に大型バッテリーも供給予定)。
パッテリーパワーは1300kW(800V)、充電にかかる時間は80分だそう。

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車体構造は「カーボンモノコック」

車体構造はカーボンファイバーモノコック(単体では重量120キロしかない)をメインにステンレス製のルーフとサブフレームにて補強され、その車高はわずか99センチ。
なお、市販車ではもっとも低い部類のランボルギーニ・アヴェンタドールの全高は1,136ミリ、過去まで遡ればカウンタックだと1,070ミリ、ミウラP400SVで1,050ミリ、ランチア・ストラトスで1,114ミリ、ロータス・エスプリで1,111ミリ。

コンセプトカーだと「フェラーリ・モデューロ」の975ミリ、ランチア・ストラトス・ゼロの830ミリというものもありますが、このあたりは実用性を抜きにして「とにかく低い車」を作ろうとしたコンセプトカーなので、例外的だと考えて良いでしょう。

こんなコンセプトカーもあった。宇宙船がモチーフ、大阪万博にも展示された「フェラーリPF 512S モデューロ」

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サイドウインドウは「開閉」を可能とするために部分的にカットラインが入りますが、これはランボルギーニ・カウンタック、マクラーレン・セナ、そしてスバル・アルシオーネSVXでも見られる手法ですね。

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その外観は意外にエレガント

外装は「女性的」「エレガント」「高級」を目指したといい、そのパワー、パフォーマンスに比較して「ソフト」なイメージ。
かなり特殊なプロポーションを持ちますが、世界中の法規をクリアしており、合法に公道を走行できる、とのこと。

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バタフライドア(ディヘドラルドア)を採用し、このあたりもやはりハイパーカー的。
アスパークはファルコンドアと表現していますが、車名がアウル(ふくろう)なのにファルコン(はやぶさ)というネーミングなのはご愛嬌といったところですね。
リアウイングはポップアップ式となり、これは自動もしくはスイッチによる手動にて展開が可能です(自動だと、150km/hで展開し、100km/hで格納される)。

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ボディパネルはカーボンファイバー(CFRP製)で、パネル全て合わせての重量は180kg。
開発途中の画像を見ると「荒々しい」印象を受けたものの、市販モデルではかなり高いクオリティをもって仕上げられているように思います。

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ちなみにリアウインドウはなく、そのためテールランプ中央には後方確認用のカメラが設置されています。
ボディサイズは全長4,791ミリ、全幅1,935ミリ、全高993ミリ。
ホイールベースは2,750ミリというサイズを持ち、「そんなに大きくない」という印象ですね。
ちなみに車体重量は1,900kg。

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インテリアについては「モダン」「ラグジュアリー」を目指したとされ、各コンポーネントは”フロート”させるようにデザイン。
メインのメーターはフルデジタル、センターコンソールにはタッチ式と思われる液晶パネルがあり、ピラーやシート、センターコンソールにはヴィジブルカーボンが採用されています。

なお、最低地上高は3段階(80-160ミリ)に調整でき、ドライビングモードは4種類。
ヒップポジションはかなり低く、フォーミュラカーのように「足を上に投げ出す」V字腹筋のような体勢を取ることになりそうです。

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アスパーク・アウルの構造はレーシングカー同様

こちらは車体フロント部。
キャビンのみではなくフロントメンバーに至るまでがカーボン製となり、インバーターやモーターを確認可能。
なお、モーターはパーマネント・マグネット・シンクロナス・モーター(Permanent Magnet Synchronous Motors =PMSM) )と紹介され、許容回転数は15,000RPM。
この回転数について、アスパークは「世界で最も高い」、そして出力については「フォーミュラEの3倍、F1マシンの2倍」とコメントしています。

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サスペンションはダブウイッシュボーンで、ロワーアームはスチール、アッパーアームはアルミニウム(ビレット)のようですね。
クラッシュテスト、セーフティテスト各種もパスしており、バッテリーの過充電、過放電も対策済みだと紹介されています。

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アスパーク・アウルの販売は50台に絞られ、すべての個体が「オーダーメイドになるだろう」とのこと。
生産を行うのはイタリアの「マニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ(Manifattura Automobili Torino)。
価格は1台2,900,000ユーロで邦貨換算だと約3億5000万円、注文するには保証金として5万ユーロが必要となります。

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