| 一度はアスパーク・アウルの実車を見てみたい |
さて、あの「アスパーク・アウル」が欧州と北米でも販売開始。
ただしまだまだ拠点は少なく、欧州だとフランスはブルゴーニュ、北米だとフロリダそれぞれ一拠点のみ。
このアスパークを有名にしたのはその加速であり、0-60マイル(96km/h)加速1.72秒という、現時点における世界で最も速いタイムです(まだ生産されていないが、次点はリマックC_Twoの1.85秒)。
アスパーク・アウルはこんなクルマ
アスパーク・アウルの計画が持ち上がったのは2014年(アスパークが電気自動車そのものの開発に着手したのは2012年)、そして具体化しはじめたのは2017年だとされています。
当初は「4WDで、車高は1メートル以下、マグネシウムホイール装着、0-100キロ加速は2秒以下」という目標が掲げられ、日本国内でテストを開始。
最終的なスペックは「2,012馬力、0-100km/h加速1.69秒」に落ち着いていて、ミサノ・ワールドサーキットにて行われた直近のテストでは(ロード用の)ミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2を装着して1.72秒というタイムを記録しており、よって、レース用タイヤを装着すれば0-100km/h加速1.69秒を実際に達成するでこともできそうですね。※出力の2,012馬力は、アスパークが電気自動車事業に着手した年をイメージしたのだと思われる
アスパーク・アウルは世界で最も速く、最もパワフル
アウルの車体構造はカーボンファイバーモノコック(単体では重量120キロしかない)をメインに、ステンレス製のルーフとサブフレームにて補強され、ボディパネルはカーボンファイバー(CFRP製)、そしてパネル全て合わせての重量は180kg。
全長4,791ミリ、全幅1,935ミリ、全高993ミリ、ホイールベースは2,750ミリというボディサイズを持ち、車体重量は1,900kgに抑えられています。
動力源は「これまで製造された中でもっともパワフルなエレクトリックモーター」4つ。
開発パートナーとしては下記が掲げられています。
アスパークは自社による自動車生産設備を持たないので、実際の製造はイタリアのマニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ(MAT)」が行うことになり、この会社はランチア・ストラトスの現代版、ニューストラトスを製造していることでも知られています。
発表された当初はまだスタイリングが洗練されておらず、「大丈夫か・・・」と考えたりしたものの、最終盤の画像を見るに、テクノロジーを感じさせるとともに、1960〜1970年代のレーシングカーのような流麗なスタイルを持っていて、なかなかに美しいクルマへと磨き上げられたようですね。
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アスパークはこんな会社
このアウルを送り出すアスパークは、「様々なことにチャレンジし続ける、世界一おもしろい会社を目指します」というビジョンを掲げる大阪の会社。
2005年創業、2014年設立という新しい会社で、大阪を拠点とし、現在では日本のみならず世界を含めて25もの拠点を展開、そして従業員3,112名を抱えるに至っており、事業内容についても当初の人材派遣から、エンジニアリング、アプリ開発、電気自動車製造(アウルのほかにも計画があるようだ)、ケミカルと幅広い分野に及んでいます。
電気自動車事業については正直なところ「モトが取れる」とは思えないものの、宣伝効果としては「金銭に換算できない価値がある」のかもしれません。
大阪にもショールームを開設したという話も聞くものの、調べても所在地や概要に関する情報はなく、いちどアスパークに問い合わせてみようと思います。
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参照:ASPARK