| ウルスは2019年に5,000台近くを売り、単一車種てに2018年に「ランボルギーニ全体で販売した5705台」に迫る勢い |
さて、ランボルギーニが2019年通年での販売台数を公開し、「8,205台」であったと発表。
昨年の販売台数が5,750台であったので「驚くべき成長(43%)」ということになりますが、8,205台のうちなんとウルスは60%を占める4,962台を販売することに。
さらにランボルギーニは2019年で「9年連続」の成長となったこと、もちろん2019年は「過去最高の販売」となったことについても言及し、「世界全域での販売増」となったとも述べています。
ランボルギーニ・ウルスは発売3年目
なお、今回の成長に寄与したウルスはまだ発売3年目。
2017年には121台、2018年には1,761台を記録していますが、2019年には生産が軌道に乗ったということもあって4,962台。
この4,962台というのは、2017年のランボルギーニ全体の4,056台を遥かに超え、2018年のトータル5,750台に迫る勢いですが、「若い顧客を獲得できたこと」「ソーシャルメディアのフォロワーが大幅に増加したこと」も成功の一因だと述べています。
そのほかモデル別だとアヴェンタドールが1,104台、ウラカンが2,139台という構成となるものの、ちょっと心配なのは、2018年だとそれぞれ1,209/2,710台を販売していて、つまり2019年はスーパースポーツの販売が「減っている」ということ。
ウラカンは「EVO」に移行するにあたり一時的に(前モデルであるウラカンの)生産が中断されていたことが影響しているかもしれませんが、アヴェンタドールが減ったのはちょっと心配。
ただ、ランボルギーニは「希少性を維持するため」にアヴェンタドールやウラカンといったスーパースポーツの販売を抑えたい意向を持っており、それでも「販売を伸ばす」ための策がウルスだとも述べているので、これはこれで「思い通り」の結果なのかもしれませんね。
ランボルギーニがスーパーカーの生産を限定。年間3500台に絞る見込み
2019年の販売構成はこうなっている
現在ランボルギーニは51カ国にて161ディーラーを構えるに至り、EMEA(ヨーロッパ/中東/アフリカ)は3,206台(+28%)、アメリカは2,837台(+45%)、アジアパシフィックでは2,162台(+66%)を販売し、つまりはいずれの地域でも成長しています。
ランボルギーニのようなプレミアムカーメーカーは「販売地域の偏り」があると、かつてのリーマン・ショック時のように「急激に販売が落ち込む」ことになるため、こういった「地域ごと」でバランスよく販売することが重要であり、2019年においては台数が伸びただけではなく、「バランスも良くなった」ことも特筆すべき点ですね。
国別に見てゆくと、アメリカは2,374台でトップ、次いで中国/香港/マカオが770台で二番目に、次いでイギリス(658台)、日本(641台)、ドイツ(562台)、中東(387台)、カナダ(376台)、イタリア(370台)。
ちなみに「ウルス発売前」だと日本は米国に次ぐ2位であっのに対し、ウルス発売直後の2018年では中国に抜かれて3位に、そして2019年は前年ながら4位に。
これはおそらく「日本ではウルスのサイズが大きすぎる」ため、他の国に比較してウルスの販売が鈍いのだろうと考えています。
ランボルギーニ1台あたりの平均販売価格は3070万円!2018年の売上高が前年比+40%、14.2億ユーロであったと発表
VIA:Lamborghini