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さよならアルファロメオ・ジュリエッタ。年内限りで生産が終了し、新型SUV「トナーレ」へとバトンタッチしライフを終えることに

2020/04/06

アルファロメオ

| 現行モデルは11年の長きに渡り生産された |

アルファロメオが「ジュリエッタ」を今年限りで生産終了させるとの報道。

その時期については明確にされていないものの「今年のうちに」だとされ、かつ「後継はない」と明言されており、アルファロメオのプロダクト・マーケティング部門の管理者、ファビオ・ミリアヴァッカ氏によると「新しく発売されるSUV、トナーレがジュリエッタの後継となる」。

なお、このトナーレについては新世代のデザインを採用したCセグメントSUVとなりますが、アルファロメオいわく「高い車高にもかかわらず、真のドライバーズカー」だと主張していて、ドライビングダイナミクスにおいてネガティブな点は一切ない、と自信を見せています。

なお、アルファロメオはすでにSUVとして「ステルヴィオ」を発売しており、こちらはかつての「ニュルブルクリンク最速SUV」(現在はアウディRS Q8に抜かれている)。

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そしてこのステルヴィオは実際のところ「SUVというよりは、背の高いセダン」といった印象であり、実際に運転してみるとハンドリングも(ベースとなる)ジュリアに一切引けを取らず、むしろ4WD化によって安定した姿勢を見せるほど。

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よって、新型SUV「トナーレ」についてもアルファロメオの言う通り、「生粋のドライバーズカー」となるのは間違いなさそうですね。

現行ジュリエッタは2009年に登場

第3世代にあたる現行ジュリエッタは2009年に発表されており、その美しいボディのデザインは元ピニンファリーナのデザイナー、ロレンツォ・ラマチョッティ氏によるもの。

プラットフォームには新規開発された”コンパクト”を採用し、フロントにはストラット、リアにはマルチリンクサスペンションを採用した「コンパクトカーらしからぬ」豪華な作りを持っています。

2018年辺りにはジュリエッタはMiToと統合されてSUVへと変貌を遂げるというウワサもあったものの、おそらくは様々な協議がなされたうえで「トナーレへとバトンタッチ」することとなったのでしょうね。

アルファロメオ・トナーレはこんなクルマ

アルファロメオ・トナーレは2019年のジュネーブ・モーターショーにて市販が予告されたクルマ(その際はコンセプトカー=画像が発表)。

アルファロメオによると、同社の伝統を現代風に再解釈したものであり、33ストラダーレに採用された伝統の「フォーンダイヤル・ホイール」デザイン、サイドのボディラインには「デュエット」や「ディスコヴォランテ・スパイダー」の面影が反映されている、とのこと。

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一方では、ヘッドライトやテールランプ内部には新しい要素として3つのデザインを反復する「3+3」を採用するなど、まさに伝統と未来とを融合させたのがこのトナーレ・コンセプトだと言えそうです。

なお、「トナーレ」とは、イタリアの峠の名称から取られたとアナウンスされており、これは「ステルヴィオ」同様。

こういったネーミングからも、アルファロメオの「トナーレに対する本気」が伺えますね。

ちなみにアルファロメオはステルヴィオの下にこのトナーレ、そしてステルヴィオの上にも新型SUVを追加するとコメントしており、しかしジュリア「GTA」のようなハードコアモデルの追加は(SUVシリーズに)無いと述べており、あくまでもGTAはジュリアに対してのみ設定されるということになりそう。

2019年のトナーレ・コンセプト発表時だと、パワートレーンは「アルファロメオ初のハイブリッド」になるとされていたものの、現時点ではこれを実現できるかどうかは不明。

ただし、FCA(フィアット・クライスラー・オートモビル)が開発を進めている1.3リッター4気筒ターボ+エレクトリックモーターという構成のプラグインハイブリッドシステム(190馬力と240馬力版とがある)を流用することができるとは思われ、これを搭載して2021年の発売となるだろう、と見られているようですね。

VIA:Autocar

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