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マセラティが新型スーパースポーツ「MC20」の追加ティーザー画像公開!フロントはグラントゥーリズモ似、過去のレーシングカーへのオマージュ?

2020/05/14

| そして亡きスターリング・モスへの追悼 |

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さて、コロナウイルスの影響にて発表が先送りになってしまったマセラティの新型スーパースポーツ、「MC20」。

MC20という名称は「マセラティ・コルセ(Maserati Corse 2020)」の略であり、マセラティのモータースポーツにおける歴史を想起させ、同時にサーキットへのカムバックを思わせるものとなっています。

そして今回公開されたティーザー画像を見ると、そのMC20の車体に「スターリング・モス(STIRLING MOSS)」の文字が入っており、1958年にスターリング・モスがドライブしたマセラティ・エルドラド(ホワイトの車体)、そしてやはりスターリング・モスのドライブによって1956年のF1モナコGPで勝利を獲得した250Fと並んでの登場となっています。

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マセラティはモータースポーツの歴史において重要な役割を果たしている

ちなみにこのマセラティ・エルドラドの「エルドラド」はアイスクリーム企業の名で、このレーシングカーそのものがエルドラドのバックアップを受けて製作されたもの。

当時のレーシングカーは「ナショナルカラー」を身にまとうのが常でしたが、このエルドラドは(おそらく)モータースポーツ史上はじめてナショナルカラーではなくスポンサー企業のコーポレートカラーを身にまとい、そしてモータースポーツとは無関係の企業をメインスポンサーにつけたレーシングカーだと言われています(今となっては当然の状況ですが、当時はかなり珍しかったらしい)。

スターリング・モスもまたマセラティとゆかりの深い人物

スターリング・モスは2020年4月12日にこの世を去ったモータースポーツ界のレジェンド。

メルセデスやロータスはじめいくつかのチームで走っており、自身の出身国であるイギリスのチームにこだわったこと、そして(メルセデス・ベンツを除くと)トップレベルのメジャーチームを選ばなかったこと(フェラーリに乗るチャンスもあったが、”エンツォ・フェラーリのために走りたくない”として断っている)からチャンピオンを獲得することは一度もなく、しかしその優れた運転技術から「無冠の帝王」と呼ばれることも。

現役時代中、スターリング・モスはこの250Fのほか、ティーポ60バードケージ、ティーポ61、300Sといったマセラティ製レーシングカーをドライブしていますが、とくにこの250Fはとくに同氏のお気に入りだったようで、プライベートコレクションに所蔵されていた、とも報道されています(マセラティはスターリング・モスの死去にあたり追悼メッセージを出している)。

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マセラティMC20を見てみよう

現代のマセラティというと「クワトロポルテ」「ギブリ」のようなサルーン、「グラントゥーリズモ」といったGTカーをラインアップしているといったイメージがあるものの、もともとはモータースポーツを生業としていた会社。

その後経営者が変わるにつれ現在のようなブランドイメージへと変化していったわけですが、マセラティはMC20をきっかけに「再ブランディング」を行うとしており、もちろん新しい方向性は「モータースポーツ」だと考えて良さそう。

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そして今回公開されたティーザー画像から、フロントはグランテゥーリズモにも似た「尖った」ノーズを採用していることがわかります。

ただ、こうやって過去のレーシングカーと並べてみると、グラントゥーリズモ似というよりは、グラントゥーリズモそのものが過去のレーシングカーをイメージしたデザインを持っていたと考えるほうが自然かもしれません。

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キャビンはティアドロップ形状を持ち、リアクォーターウインドウは存在しない、もしくはカモフラージュの下に隠れている可能性も。

リアフェンダー上には大きなエアインテークが設けられているようですね。

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リアフェンダーは大きく盛り上がり、テールエンドはダックテール状。

リアフードは完全にフィルムに覆われていて視界がゼロではあるものの、設けられたスリット付近にはカメラが装着されており、後方確認はこのカメラにて行うことになりそうです。

リアフードはボンピン仕様ですが、この状態での市販はないと思われ(逆にボンピン仕様で登場すれば、それはそれでマセラティの意思を表すことになる)、リアウインドウの有無とともに今後のプロトタイプでどう変化してゆくのかを待ちたいところ。

パワートレーンについては現時点では明確ではなく、しかしマセラティ製の3.6リッターV6ツインターボ、600馬力を発生するという説が有力。

駆動方式はおそらく後輪のみになると思われ、しかし後に追加されると言われるハイブリッドモデルでは「4WD」を採用する可能性も捨てきれません。

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VIA:Maserati

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