| 点検だけで21万、税金8.7万、保険15万、バッテリー/タイヤ交換の年平均10.3万円との予想 |
さて、ぼくが注文しているランボルギーニ・ウラカンEVO RWDの生産時期が近づいているわけですが(コロナの影響でランボルギーニの工場は5週間停止しており、そのぶん遅れる可能性も認識している)、ここであらかじめ考えておかねばならないのが維持費用。
参考となるのは以前に所有していたウラカンの維持費で、これは(所有期間の約5年通じ)合計で3,713,437円にのぼっており、その内訳としてはおおまかに下記の通りです。
・点検/メンテナンス 1,321,050円 ・カスタム 1,007,751円 ・保険 944,700円 ・税金 440,000円 |
ただ、今回注文したウラカンEVO RWDについては、最初にメーカーオプションをけっこう投入したということもあり、以前のウラカンほどは「購入後のカスタム費用」がかからないとは考えているものの、保険や税金については同じくらいのコストがかかるのは間違いなさそう。
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ランボルギーニ・ウラカンは乗らなくても「これだけ」かかる
ウラカンEVO RWDは、ウラカンとは異なり「後輪駆動」ではあるものの、そのぶん維持費が安くなるわけではないと考えられ(もともと4WDであっても、4WDに関するメンテナンス項目は多くない)、そこで今回は、ランボルギーニの定める定期点検内容に従って、点検を正規ディーラーにて受けた場合のコストを予想してみます。
正規ディーラー以外で点検を安く済ませたり、点検を受けないという選択肢も存在するかもしれませんが、正規ディーラーで点検を受けていないと万一の際に保証を受けることができない可能性があり、かつ点検を受けなかったがために事前に問題を発見できずに大きなトラブルへと発展する可能性も考えられるため、ぼくは「ランボルギーニの定めに従った内容で」「正規ディーラーでの点検」を受けるのがベスト(それ以外の選択肢は考えられない)と考えているわけですね。
ランボルギーニは年ごと、走行距離ごとに点検項目を定めている
ランボルギーニではほか自動車メーカー同様、年ごともしくは走行距離によって整備内容を定めていて、その内容は整備手帳に記されています。
ウラカンEVO RWDは納車前なので整備手帳を入手することはできませんが、以前に乗っていたウラカンだとこういった内容となっています。
1年経過後にはこういった点検や消耗品交換が必要
まずは1年経過もしくは15,000キロ走行時に必要な点検内容はこの通り。
記録によれば、これらの実施によってかかったのはおよそ12万円となっています(現在は物価上昇によってもう少し高くなっていると思われる)。
【点検項目】 ・エアフィルター点検 ・エアコン防塵フィルター点検 ・ラジエーター部分の目視検査 ・フロント/リアシャフト検査 ・ホイール/ブレーキ検査 ・ブレーキ液検査 ・アンダーシャーシ、ボディの保護部分目視検査 ・ドアとトランク部のヒンジ部の潤滑検査 ・ヘッドライト光軸検査 ・バッテリー接続と充電状態検査 ・故障したメモリの検査 ・路上テスト 【交換項目】 ・エンジンオイル・フィルター交換 |
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なお、ウラカンは先代のガヤルドに比較するとメンテナンスフリー化が進んでいて、点検項目や交換項目が少なかったり、交換を要するものでも、そのインターバルが長くなったものもあります。
つまり維持に関してはウラカンのほうがガヤルドよりも安上がりであり、故障のリスクもあわせて考えると、もし中古車両を狙うのであれば、「価格が高くとも、ウラカンを購入したほうが、売るまでのことを考えると安く済む」かもしれません。
ちなみにオイル交換に関しては、たとえ距離を走らなくとも、経年による劣化があるため、指定インターバルでの交換が必要だと考えています。
2年経過後にはこういった点検や消耗品交換が必要
2年経過もしくは30,000キロ走行時に必要な点検内容はこの通り。
記録によれば、この実施に要したのは17万円で、金額が1年経過時よりも高いのは交換パーツが増えているためです。※点検の結果、交換が不要だったパーツは交換していない
【点検項目】 ・燃料噴射と点火の点検 ・冷却システム点検 ・ラジエーター部分の目視検査 ・フロント/リアシャフト検査 ・ホイール/ブレーキ検査 ・アンダーシャーシ、ボディの保護部分目視検査 ・ヘッドライト光軸検査 ・バッテリー接続と充電状態検査 ・故障したメモリの検査 ・路上テスト 【交換項目】 ・エアフィルター交換 ・スパークプラグ交換 ・エンジンオイル・フィルター交換 ・Vリブベルト・ベルトタイトナー点検もしくは交換 ・エアコン防塵フィルター交換 ・ブレーキ液交換 |
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3年経過後にはこういった点検や消耗品交換が必要
3年経過もしくは45,000キロ走行時に必要な点検内容はこの通りで、かかった費用は31万円。
2年経過時点で交換したパーツ類が多く、そのため3年経過時は交換項目が少なくなっていますが、そのかわりに点検項目が増加しています。
一年おきに交換パーツが出てきたり、交換パーツが多い年は点検項目が減っていたりするところを見ると、ランボルギーニはできるだけ毎年の維持費を平準化しようと考えているのかもしれません。
【点検項目】 ・エアフィルター点検 ・ガソリン蒸気放出システム点検 ・エンジン蒸気リサイクル装置点検 ・CO/HC濃度点検 ・エアコン防塵フィルター点検 ・活性炭フィルター点検 ・ラジエーター部分の目視検査 ・フロント/リアシャフト検査 ・ホイール/ブレーキ検査 ・ブレーキ液検査 ・アンダーシャーシ、ボディの保護部分目視検査 ・ドアとトランク部のヒンジ部の潤滑検査 ・ヘッドライト光軸検査 ・バッテリー接続と充電状態検査 ・故障したメモリの検査 ・路上テスト 【交換項目】 ・エンジンオイル・フィルタ交換 |
なお、3年を経過するとそろそろ(走行距離が伸びなくとも)タイヤの劣化が進み、クラックが入ってくるので、指定項目になくともタイヤ交換が必要に。
とくにスーパーカーはタイヤに依存するところが大きいため、ここをケチると大きな事故に繋がったりします。
タイヤメーカーも3年〜5年での交換を推奨していて、ポール・ウォーカーの死亡事故についても、長期間交換せずに劣化したタイヤの使用が事故を誘発したという調査結果が出ていますね。
3年経過というと「車検」なので、このほかに自賠責保険25,830円、重量税32,800円、印紙代1,800円、代行手数料43,200円、テスター代2,160円がかかっています。
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4年経過後にはこういった点検や消耗品交換が必要
4年経過もしくは60,000キロ走行時に必要な点検内容は次の通り。
かかった費用は約23万円です。※点検の結果、交換が不要だったパーツは交換していない
【点検項目】 ・燃料噴射と点火の点検 ・冷却システム点検 ・Vリブベルト・ベルトタイトナー点検もしくは交換 ・ラジエーター部分の目視検査 ・フロントデフオイル必要に応じ充填 ・電子継手オイル必要に応じ充填 ・フロント/リアシャフト検査 ・ホイール/ブレーキ検査 ・アンダーシャーシ、ボディの保護部分目視検査 ・ヘッドライト光軸検査 ・バッテリー接続と充電状態検査 ・故障したメモリの検査 ・路上テスト 【交換】 ・エアフィルター交換 ・スパークプラグ交換 ・エンジンオイル・フィルター交換 ・ギアオイル交換 ・エアコン防塵フィルター交換 ・ブレーキ液交換 |
4年目くらいだとバッテリーが劣化してくるので、場合によっては交換の必要が出てきそう(交換すると8万円くらい)。
ぼくは「バッテリーメンテナー(純正)」を使用していますが、これがあると、余裕で4~5年はバッテリーが保つようです。
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ウラカンを4年乗るとこれくらいかかる
ウラカンを4年乗り、5年目で売るとなるとざっと上記の費用が「最低限」必要となり、1年目〜4年目を合計すると83万円、1年単位では約21万円。
ざっとこれだけは「乗らなくても、ランボルギーニ・ウラカンの維持にかかる」ということになりますね。
そのほかにはこんな費用がかかってくる
上記以外にも、クルマの維持にあたっては税金が必要ですが、ウラカンの排気量は5.2リッターなので(新車登録時期が2019年9月30日以降となるので)年額8万7000円が必要。
このほか、タイヤ交換を行うのであればフロントで14万円くらい、リアで22万円くらいの交換費用が必要となり(ショップやディーラーによって異なる)、バッテリーを交換すると8万円くらい。
そして任意保険に入らないわけにはゆかず、この年額平均は15万円くらいだ思われます。
これらを加味すると、ランボルギーニ・ウラカンを4年間「所有しておくだけで」220万円くらいが維持にかかることになり、つまり現実的には年間55万円は最低限の必要経費として見ておかなくてはならない、ということに。
もちろんここにガソリン代やディティーリング費用、カスタム費用などがプラスされることになり、スーパーカーを維持するのも楽じゃない、という感じですね。
ウラカンのオイル交換は6万円くらいかかる
参考までに、ウラカンのオイル交換は1回あたり約6万円くらいの費用が必要。
直近の記録では下記の通りとなっていますが、オイルの単価、工賃についてもディーラーによって異なるので、参考程度に考えていただければと思います。
・ブレーキフルード HYDRAULAN 8,920円 ・エンジンオイル VW504.00カストロールSLX 5W-30 22,680円 ・エンジンオイルエレメント 7,344円 ・ドレンワッシャー 256円 ・技術料 21,060円 合計60,260円 |
なお、保証期間中であれば、そして発生した問題が車両の構造や設計に起因するものであれば、もちろんメーカー保証の範囲で修理してもらえるので(保証期間は3年)、そのあたりの心配は当面なさそうです(ウラカン所有期間通じ、トラブルらしいトラブルはなかった)。